フジ「いつ恋」介護福祉士会から意見書も…現場の萎縮「ない」

[ 2016年2月26日 16:56 ]

フジテレビ

 フジテレビの亀山千広社長(59)が26日東京・台場の同局で定例会見を行い、月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(月曜後9・00)について日本介護福祉士会から意見書を出されたことについて言及した。

 ドラマでは、女優の有村架純(22)演じる高齢者介護施設に勤める主人公が24時間労働など過酷な労働環境で働いている。同会がホームページで公開した意見書によると、同会に「本当にあのような環境なら、身内の介護の資格取得をやめさせようと思う」とのメールが届いたという。同会はフジテレビに対し「給与の低さや労働環境の悪さが言いたいわけではなかったことは十分承知していますが、影響の大きさも考えていただきたいと思います」と配慮を求めている。

 意見書についてコメントを求められた亀山社長は「いろんな方の意見を受けて演出をしていると聞いている。そういう意見をいただいたのは事実であって、現場はちゃんと耳を傾けてやるべきだとは思っている。貴重なお意見をいただいたと思っています」とし、「意見書の最後に、介護の現場がどれだけ過酷であっても人生を傾けてやる人間がいるを理解してほしいとあった。それは介護に限らず、ドラマで職業を扱う場合は作り手は必ずの持っていないといけないということを、強く現場には言いたい。いろんな仕事を取り上げる時は意識をもってやるべき」と話した。

 今回の意見書で「(現場の)萎縮はないと聞いている」とも。「何よりもこういうドラマを作る時に、ちゃんと取材をしてやっていれば、相手の方にも言える。取材を踏まえた上で、フィクションを作っていくこと」としっかりとした取材に基づいた描き方をしていれば、問題ないとの見解を示した。

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2016年2月26日のニュース