米沢穂信氏「王とサーカス」ミステリー3冠 2年連続「驚いた」

[ 2015年12月10日 12:00 ]

 年末恒例のミステリー小説ランキングで、米沢穂信さん(37)の「王とサーカス」(東京創元社)が3冠を達成したことが10日、分かった。ムック「このミステリーがすごい!」(宝島社)ハヤカワミステリマガジンの「ミステリが読みたい!」(早川書房)週刊文春の「ミステリーベスト10」で、いずれも1位となった。

 米沢さんは昨年の短編集「満願」に続き、2年連続での3冠。

 「王とサーカス」は、2001年にネパールで実際に起きた王族射殺事件を題材にした長編小説。偶然、同国に滞在していた元新聞記者の太刀洗万智が、さまざまな謎に向き合い、悩みながら、事件の現地リポートを書くために取材を進めるという物語。

 同作は「本格ミステリ・ベスト10」(原書房)では3位で、1位は深水黎一郎さん(52)の「ミステリー・アリーナ」だった。

 米沢さんは「思いがけない結果に驚いた。また新しい課題に挑んでいきたい」とコメントしている。

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