是枝監督、興奮禁じ得ない モロッコで日本映画特集

[ 2014年12月10日 09:21 ]

「マラケシュ国際映画祭」での日本映画特集上映の記念式典で、壇上に並ぶ日本代表団。中央は是枝裕和監督とプレゼンターを務めたイザベル・ユペールさん

 モロッコで開催中の第14回マラケシュ国際映画祭で9日夜(日本時間10日朝)、日本映画の大型特集上映を記念する式典が行われ、16人の日本代表団の団長を務める是枝裕和監督が「日本映画の歴史をたどるようなセレクションをお届けできることに興奮を禁じ得ません。楽しんでください」とスピーチした。

 同映画祭はアフリカおよびアラブ世界で最大級。映画祭側は「大規模な日本特集はアフリカでもアラブでも恐らく初めて。昔も今も演出を大切にしている貴重な日本映画を伝えたい」と、1950年代の成瀬巳喜男監督「浮雲」から現代作品まで27本を上映する。

 式典は約1500人収容の主会場で開かれ、モロッコのテレビで生中継。黒沢清、中田秀夫、熊切和嘉各監督や女優の渡辺真起子さん、安藤サクラさんらが登壇し、プレゼンターを買って出たフランスの名女優イザベル・ユペールさんが是枝監督に記念トロフィーを手渡した。

 式典後はコンペ部門に出品されている三沢拓哉監督の初長編「3泊4日、5時の鐘」を上映。旧市街の名所ジャマ・エル・フナ広場の大スクリーンでは、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が野外上映された。(共同)

続きを表示

2014年12月10日のニュース