里見浩太朗「もっと深い家康を」、舞台「真田十勇士」15年新春再演

[ 2014年12月10日 06:25 ]

舞台「真田十勇士」で徳川家康を演じる里見浩太朗

 昨夏の初演から1年4カ月で早くも再演される舞台「真田十勇士」(来年1月8日初日、赤坂ACTシアター、主催・TBS、スポーツニッポン新聞社ほか)に徳川家康を演じる里見浩太朗(78)が作品へ懸ける思いを語った。

 今年は夏にミュージカル「天才執事 ジーヴス」に出演、秋にも音楽劇「『ルードウィヒ・B』~ベートーヴェン 歓喜のうた~」と“ミスター時代劇”が、新たな境地に挑み好評を博した。「…ジーヴス」では、執事役として奮闘、カタカナの出演者名には苦闘したと言いながらも「心にも体にもいい刺激になった」と振り返った。

 今回は“ホームグラウンド”ともいえる時代劇の舞台「真田…」の再演。里見は「とてもうれしい。当然と思った」と心待ちにしていたことを明かし、「新しく、もっと深い家康を作っていきたい。楽しみ」と約1カ月先の初日に思いをはせた。

 主役の上川隆也(49)演じる真田幸村との息詰まる対峙(じ)は、ストーリーの核となる。30歳近い年齢差、そして激しい立ち回りもこなすことになるが「(年の差を)感じさせないくらいやります。殺陣師にも注文つけますよ。頑張らなきゃしょうがない」と意気込みを披露した。猿飛佐助役の柳下大(26)、豊臣秀頼役の相馬圭祐(28)らの若手に対しても「気づいた時にはちょくちょく言っている」と目配りも欠かさない。

 2015年は、大坂夏の陣400年という節目の年。新春を飾る舞台に里見は「正月早々、自分自身に合ったと思える役でスタートできるのはうれしい。家康を“見せてやるぞ”という気持ちでできる。ぜひ足をお運びください」と、その存在感と気概をほとばしらせた。

 ◆里見浩太朗(さとみ・こうたろう)。1936年生まれ。56年東映第3期ニューフェイスに合格し、翌57年「天狗街道」でデビュー。TBS「水戸黄門」では02年から5代目黄門様を務めた。77年からは毎年座長として東京・大阪・名古屋で「里見浩太朗特別公演」を上演、その一方で歌手として「花冷え」(95年発売)がヒット、14年には初出演となったミュージカル「天才執事 ジーヴス」で美声をとどろかせた。近年はドラマ「ハンチョウ」シリーズ(12、13年、TBS)「リーガル・ハイ」(12、13、14年、フジテレビ)「龍馬伝」(10年、NHK)など出演多数。

 ▽舞台「真田十勇士」 2015年1月8~25日、赤坂ACTシアターで東京公演。脚本に「劇団☆新感線」座付き作家の中島かずき氏、演出に幅広いジャンルで活躍する宮田慶子氏を迎え、主演の真田幸村を上川隆也、敵対する徳川家康を里見浩太朗が演じる。柳下大、黒川芽以、そして賀来千香子らベテランから若手の豪華メンバー出演の大型時代劇。主題歌は中島みゆきが担当する。

続きを表示

2014年12月10日のニュース