FNS歌謡祭 視聴率ダウンも満足度はアップ、そのワケは

[ 2014年12月8日 15:36 ]

 毎年さまざまなアーティストのコラボが話題を集めるフジテレビの「FNS歌謡祭」。12月3日放送の視聴率は15・4%だったが、02年以降では一番低い数字となった。視聴者の満足度という点ではどうだったのだろうか。

 データニュース社が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」によると、今年の「FNS歌謡祭」の接触者数(観たと回答した数)は前年から153人減の334人(調査母数3000人)。視聴者数も大幅に減少した。しかし満足度は、前年から0・27ポイントアップの3・63となった。

 視聴者数が減った分、特定の層に好まれたとの見方もできるが、視聴者の回答を見てみると、13年の放送では、華原朋美と小室哲哉の共演が話題となったこともあり「(二人の)共演が印象的だった」「華原朋美さんが素晴らしかった」などの高評価のほか、デーモン閣下、八代亜紀、薬師丸ひろ子ら、ジャンルの違うアーティストに対する言及が多かった。

 14年の回答はというと、SMAPや嵐ら、ジャニーズ15組がメドレーを披露したことのインパクトが強かったようで、「ジャニーズのところが圧巻」「ジャニーズだけで満足」など、アーティストへの言及の多くが、ジャニーズに関するもので、思い入れの強いファンの声で満足度が上がった要因となったといえそうだ。

 一方で14年の回答は他のアーティストへの言及が少ないことからも分かるように、見どころがこの一点だったことが、視聴率のダウンの一因だったのかもしれない。

 毎年、意外なアーティストのコラボが好評の老舗歌番組。意外なコラボや意外な出演者を視聴者は望んでいる一面もあるようだ。

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2014年12月8日のニュース