文太さん&健さん共演 幻のレコード復活へ 問い合わせ殺到で検討

[ 2014年12月3日 05:40 ]

菅原文太さんと高倉健さんが“共演”している「男/健・文太」

 先月28日に81歳で死去した俳優の菅原文太さんが、故高倉健さん(享年83)と“共演”した幻のLP盤が復活する可能性が浮上した。互いの主演映画計3作の劇中歌やセリフを収録した74年発売の「男/健・文太」。多数の問い合わせを受け、発売元のテイチクがCD化の検討に入った。

 相次いで旅立った「男の中の男」2人が並ぶ奇跡的なジャケットは壮観だ。文太さんの訃報から一夜明けた2日、テイチクにはファンから「そちらに音源がありますよね」など約100件の問い合わせが殺到した。同社はあらためて文太さんの人気の高さを実感。廃盤となっている「男/健・文太」のCD化へ動きだした。

 文太さんのパートは、映画「仁義なき戦い」のサウンドトラック盤(サントラ)を抜粋したもの。約40万枚売り上げた挿入歌「吹き溜りの詩」に続き、文太さんが演じた広能昌三のセリフ「金と陰謀の、仁義なき戦いの世界ですけえ」などが約15分間、収録されている。♪チャララ~…チャララ~…と、おなじみのメーンテーマも随所にちりばめられており、文太さんの男くささを堪能できる。

 一方、健さんのパートは「昭和残侠伝~血染めの唐獅子」(67年)と「網走番外地~望郷篇」(65年)のサントラの一部を収録。CD化が実現すれば、2人の功績や凄みを肌で感じられる、貴重な1枚となりそうだ。

 テイチクは「吹き溜りの詩」などを収録した03年発売のCD「銀幕演歌」「続・銀幕演歌」の2作についても急きょ、増産をかける方針だ。また映画「トラック野郎」のサントラ「歌え!トラック野郎」(76年、廃盤)の原盤権を持つユニバーサルミュージックもファンの問い合わせを受け、これまで実現していなかったCD化の可能性を視野に入れている。

続きを表示

2014年12月3日のニュース