市村正親 涙見せ妻・篠原涼子に感謝「命の恩人」「家族っていいな」

[ 2014年9月4日 05:30 ]

胃がん手術から復帰、会見で報道陣に元気な姿を見せた市村正親

 胃がんで腹腔(ふくくう)鏡手術を受け静養中の俳優、市村正親(65)が3日、都内で会見を行い術後の経過を報告した。病気公表後、公の場は初めて。妻で女優の篠原涼子(41)の強い勧めにより受けた精密検査が早期発見につながったと明かし、「命の恩人です」と感謝した。愛息2人と妻の看護にも触れ「家族っていいな、と…」と目頭を押さえる場面もあった。

 4~5キロ体重が減ったという体は、やせたというより引き締まった印象。スーツ姿で登場し「無事に帰ってまいりました!」と、会見場に張りのある声を響かせた。

 7月28日に入院し、全身麻酔で胃の2分の1を切除。手術には篠原も立ち会ったという。「術後(がんが)全部取れたってお医者さんから聞いた時は、抱き合いました。お互い泣き合いました。妻の目に星がパーッと光った。僕の目にも光っていたと思います」と、感激の大きさを表現した。

 がん克服は篠原の“ファインプレー”だった。6月上旬に腹痛で病院に行き「急性胃炎」と診断されたが「妻が“こんなに痛がっているのは心配だ”と。内視鏡検査とかやれるだけのことをやろうと言ってくれたおかげで発見できた」と告白。

 「急性胃炎のまま放っておいたら、知らないうちに進行していたかもしれない。いろんな宝物をいただいたけど、もうひとつ、命という宝をいただいた。まさしく恩人」と感謝を口にした。

 先月9日の退院後は自宅で療養。篠原は医師の指導のもと、食事作りに取り組んだといい「最初はまるで離乳食。全部細かくつぶしてくれて“また赤ちゃんができたみたい”と言われました」と照れた。先月13日の篠原の誕生日には「あなたが元気になったのが最高のプレゼントと言われた」と明かし、「言っちゃった~」と顔を赤らめた。

 6歳と2歳半の息子の存在も大きかった。「家に帰ったとき駆け寄ってきて、あれ食べな、これ食べなって…。いないことで寂しい思いをさせたと思うが、気遣ってくれる。家族って本当、いいなと…」と言葉を詰まらせ、涙を流した。

 今後は1カ月検診で血液検査などを受けつつ、10月上旬に主演ミュージカル「モーツァルト!」の舞台稽古で仕事復帰する予定。同下旬には東京・六本木で行われる映画「くるみ割り人形」のワールドプレミアでファンの前に姿を見せる。市村は、「病気は神様の試練。女房、子供のためにしっかり生きないと」と、完全復活を宣言した。

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2014年9月4日のニュース