元TBSアナ山本文郎さん急死 73歳で31歳差再婚が話題に

[ 2014年2月27日 06:00 ]

09年6月、イベントに夫婦で登場した山本文郎さんとウエディングドレス姿の由美子夫人

 フリーアナウンサーの山本文郎(やまもと・ふみお)さんが26日午前2時6分、肺胞出血のため、千葉県内の病院で死去した。79歳。東京都出身。

 「ブンさん」の愛称で親しまれた山本さんが旅立った。31歳年下の由美子夫人はこの日、スポニチ本紙の取材に「本当は密葬が終わってから対応させていただこうと思っていたのですが…」と前置きした上で「生涯現役と日ごろ言っていたので、亡くなったというよりアナウンサーを引退したんだと思っています」と心情を語った。

 「元気で最近まで仕事をしていた」そうで、異変があったのは21日夜。布団に入った後に胸と背中に痛みを訴え、せきをして吐血。千葉県内の病院に入院して治療を受けていた。その間「俺はもう家に帰るよ!」と笑いながら話すなど元気だったが、25日夜に急変。夫人ら家族が見守る中、静かに息を引き取った。

 葬儀・告別式は近親者のみで行う予定。後日、「引退式」という名のお別れ会を行う。山本さんに、由美子夫人は「生涯現役と言うのなら、亡くなったら私が引退式をしてあげる」と言っていたそうで、山本さんも喜んでいたという。

 山本さんは1957年に早大を卒業後、ラジオ東京(現TBS)に入社し、報道・情報番組「モーニングEye」などのキャスターを歴任。優しい笑顔と親しみやすい語り口で、94年にTBSを定年退職後も人気アナウンサーとして活躍した。97年に37年間連れ添った明子(めいこ)夫人(享年60)が脳梗塞で他界。08年7月に由美子夫人と再婚した時は「年の差婚」として話題となった。また、大橋巨泉、愛川欽也らが所属する「昭和九年会」のメンバーとしても知られた。

 ◆山本 文郎(やまもと・ふみお)1934年(昭9)12月23日、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ラジオ東京入社後は音楽、演芸番組を中心に活躍。76年から「テレポートTBS6」のキャスターを11年務め、日本レコード大賞の司会も担当。フリー転身後は、TBSの情報番組「素敵なあなた」などに出演。通信販売で人気を博した「文さんの健康抹茶」の商品開発も手掛けた。

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2014年2月27日のニュース