岡村隆史「明日ママ」批判に苦言!放送中止なら「テレビの未来はない」

[ 2014年1月24日 14:25 ]

日本テレビ「明日、ママがいない」の騒動に言及、同作への批判に苦言を呈した「ナインティナイン」の岡村隆史

 「ナインティナイン」の岡村隆史(43)が23日深夜放送のニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」(木曜深夜1・00)で、賛否両論を巻き起こしている日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」(水曜後10・00)の騒動に言及。同ドラマへの批判に苦言を呈した。

 実際に「見ました」という岡村は「バラエティーばかりが叩かれていましたけど、ついにドラマの方にも来たか、と。もし、これで本当に放送中止になってしまったら、もうテレビの未来はないです。われわれテレビでお仕事する人間としましては、これ以上テレビの発展は見込めなくなりました。ありがとうございました」と切り出した。

 「見たけど、そないにアレかなーっていう。スカッとするシーンもあったし。ホンマに最後まで見たら?最後まで見て判断したら、ええんとちゃう。たぶん、ええ話やと思うで。そんなワーッと言うてはるような話ではないと思う。ポイント、ポイントだけ取るから。全体見てないから」と自身の印象を口にし、性急な抗議にクギを刺した。

 「このドラマがアカンとするなら、昔の『高校教師』なんて再放送もできへんで。教育委員会とかから文句言われる。生徒と(教師が)恋になるなんて、そんなありませんって。女子高の人たちが猛抗議したりやね。『家なき子』やで。タイトルでアカンってなるで」と過去のドラマを例に出した。

 「何もできへんようになる。(中止の)前例作ったら、抗議したらええっていう輩がおるから。ちょっと見て気に食わんとなったら、中止になって。池上(彰)さんのニュースばっかりになる。もうバラエティーもないわ。もうテレビは終わった。あとはクイズ、パプニング映像や。そんなばっかりになってくるよ」と“テレビマン”として警鐘を鳴らした。

 主演の芦田愛菜(9)が「かわいそう」とする批判にも「すごいお芝居してるで。完ぺきなお芝居してることを、大人が褒めたやらな。お門違いやねん」と反論した。

 「ドラマの現場もナーバスになってる思うねん。自主規制してまうから。BPOが審議する言うたら、現場萎縮するに決まってるやんけ。何とか頑張ってほしいなとは思うねんけどね」とエールを送った。

 同ドラマをめぐっては初回(15日)放送翌日、親が育てられない子どもを匿名で受け入れる“赤ちゃんポスト”に預けられた芦田演じる主人公のあだ名を「ポスト」としていることに、実際に「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を設置する慈恵病院(熊本市)が放送中止を要請する事態に。

 施設の職員が子どもに暴言を吐いたり、ペット扱いする場面もあり、全国児童養護施設協議会など複数の団体が内容改善を要望。慈恵病院は放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求めた。第2話(22日)の放送からは騒動の影響のため、スポンサー数社がCM取りやめなどの措置も始めた。

 一方「あくまでフィクション」「問題提起になっている」「子役の演技が素晴らしい」なども声もあり、賛否両論が広がっている。

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2014年1月24日のニュース