吉永小百合 高級利尻昆布でテープカット

[ 2013年7月26日 06:00 ]

テープならぬ昆布カットでオープニングを祝った吉永と阪本監督ら

 女優の吉永小百合(68)が命名した「北のカナリアパーク」が北海道礼文島に完成し、オープニングセレモニーが25日に行われた。昨年公開された主演映画「北のカナリアたち」のロケ場所を活用したテーマパーク。テープ代わりに名産品の高級昆布を使い、礼文らしい“昆布カット”の演出に吉永の表情もほころんだ。

 いいダシが取れそうな長さ2・5メートルの利尻昆布。これを3枚つなげて7・5メートルにした昆布テープに会場が沸いた。ハサミを入れた吉永は「もちろん初めて。途中で切れてしまわないかと心配しましたが、厚みがあってしっかりしていて切り応えがありました」と笑顔を見せた。

 セレモニーは小野徹礼文町長の陣頭指揮で町を挙げて準備され、約500人の島民と観光客が新名所誕生を歓迎した。公園は島南部の奮部地区にあり、3230平方メートル。カメラマンの木村大作氏(74)が「隣の島にそびえる利尻富士が最も美しく見える場所」として選定したロケ地で、小学校分校のセットが保存されたほか、新たにバーベキューなどが楽しめる広場、休憩所がもうけられた。

 朝方に降った雨も、てるてる坊主を用意した吉永の祈りが通じて式典開始時には薄日が差した。阪本順治監督(54)や、吉永扮する分校教師の教え子を演じた6人の子役も出席し、撮影時より大きくなった子供たちの成長に吉永も阪本監督も目を細めた。

 吉永は「続編をやりたいくらい。来年も再来年もここで同窓会ができたら…。子供たちはこの自然の中で撮影中もけんか一つせずに励まし合ってやってきた。いま社会はいじめが問題になっていますが、都会の子もここに来て大自然を味わってほしい」と力を込めた。正式オープンは27日。雪の季節が到来する10月まで開園。吉永出演の次回作が年内のクランクインに向けて準備が進んでいることも明かした。

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2013年7月26日のニュース