マルシア歓喜 W杯では「リポーターに私を使って!」

[ 2013年6月5日 06:00 ]

メッセージ入の色紙を手に笑顔をみせるマルシア

サッカー日本代表 5大会連続W杯出場決定

 サッカー日本代表の5大会連続W杯出場に、芸能人たちも歓喜の声を上げた。2014年W杯の開催国ブラジル出身の歌手マルシア(44)は、母国のピッチにサムライブルーが立つことに感慨もひとしおの様子で「やっとこの時が来たね」と大喜びしている。

 マルシアが来日した86年は、日本サッカー界にとって「ドーハの悲劇」(93年)どころか、Jリーグもなく、W杯は夢のまた夢。それだけに、日本代表が母国で開催の大会に出場を決め、感慨深い様子。「日本は本当に強くなった」と惜しみない賛辞を送った。

 「ここまで急速に成長できたのは、努力というジャパニーズソウルがあるから。サムライ魂を見失わないで、ブラジルでも頑張って!」とエール。日本代表へ、ポルトガル語で「グッドラック、日本!常にボールはゴールへ前進」との意味のメッセージを色紙につづった。

 来日して最初にできたブラジル出身の友人は、読売クラブ(当時)のMFとして活躍していたラモス瑠偉氏(56)。「ラモスは日本のために凄く頑張っていた印象がある。私がデビューした89年に日本国籍を取得したけど、まだ日本のサッカー界がどうなるか分からなかった時期だった。それでも誇りを持ってプレーしてた。日本のサッカーに大きな影響を与えたと思う」

 その後、呂比須、三都主、闘莉王らブラジルにルーツを持つ選手が日本代表でプレーし、日本サッカーの成長を後押しした。「ブラジルの選手の特徴は個性。日本の選手も個性を出してほしい」と期待している。現在応援している選手はMF香川真司。一緒にカラオケをしたことがあり「凄い好青年。意外に歌が上手でビックリした。引退したら歌手になるのもいいわね」と笑った。

 「日本―ブラジルの試合はどっちを応援する?」と聞くと、「その質問が一番困る。地球から逃げ出したくなる。決勝で見られたら最高だけど」と苦笑い。この質問にはいつも「ボールを持って攻めている方を応援する」と答えるという。

 大会は「もちろん生で観戦したい」と言い「リポーターをやりたい。通訳ができるし、一石二鳥だから私を使って!」とアピール。生まれ育ったサンパウロ州モジダスクルゼス市はブラジル代表の新エースでバルセロナに移籍したFWネイマールの出身地。現在も親族が住んでおり、情報収集はお手の物。「ネイマールとも話ができるのでよろしくお願いします」と、テレビ局からのオファーを心待ちにしている。

 ◆マルシア 1969年2月14日、サンパウロ州モジダスクルゼス市生まれ。85年、ブラジルで開かれた「TBS歌謡選手権」で準優勝したのをきっかけに来日。89年「ふりむけばヨコハマ」でデビュー。来月3日にカバーアルバム「Marcia~愛は海を越えて」が発売。

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2013年6月5日のニュース