flumpool 台湾でオール中国語MC!地元ファン驚かせた

[ 2013年3月3日 14:16 ]

台湾公演を行った「flumpool」。MCをすべて中国語でこなしたボーカル山村隆太

 4人組バンド「flumpool」が初の海外公演を2日、台北市のライブハウス「レガシー」で行った。ボーカル山村隆太(28)はあいさつなど全てのトークを中国語でやり通し、地元ファンを驚かせた。中華圏では今後「凡人譜(ファンゼンプー)」の名で活動することが決定。デビュー5周年イヤーに新境地を切り開く。

 「みんな会いたかったよ。準備はいい?」。1曲目「君に届け」の演奏が始まると、山村の口から流ちょうな中国語が飛び出した。観客は驚きの声とともに拳を天に突き上げ、大歓声で応じた。

 前日から会場に並ぶ徹夜組も出た海外初公演。満員の観客1200人に向け、山村は「ご飯食べた?」「君キレイだね」と話しかける。トークやメンバー紹介、あいさつ、すべてが中国語。11年発売のバラード曲「証」の中国語版「証明」も初めて歌い「きょうの感動は絶対に忘れないよ。また戻って来)」と誓った。

 「日本でのライブと同じように楽しんでもらいたい」との理由で勉強した中国語。山村は1年前から移動時に単語帳を読み、自宅では台湾にいる知人からテレビ電話でレッスンを受けた。台北市の女性(28)は「日本人のライブをたくさん見てきたけど、これだけ中国語を話した人はいない」と大興奮。狙い通りの結果だった。

 一昨年に台北市で現地の人気バンド「Mayday」とライブ共演し、昨年はシンガポールでイベントに参加。中華圏で人気を拡大しており、1日に初めてCDを発売した。今後の活動では「凡人譜」の名前を使う。「flumpool」に近い響きの言葉で「人間の夢や命を語るバンド」を意味するものだ。

 終演後の山村は「全部の曲を中国語で歌いたかった」と満足した様子はなかった。目標とする「Mayday」は昨年、北京国家体育場で10万人ライブを2日間成功させた大物。「flumpool」と「凡人譜」、海をまたいだ活動は始まったばかりだ。

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