「宇宙戦艦ヤマト」33年ぶりTV新シリーズ放映 激戦日曜日で勝負

[ 2013年1月11日 06:00 ]

4月からTBS系で放送される「宇宙戦艦ヤマト2199」(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会

 人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の新シリーズが33年ぶりにテレビで放送される。

 4月からTBS系でスタートする「宇宙戦艦ヤマト2199」(日曜後5・00)で、1974年10月~75年3月に放送された「宇宙戦艦ヤマト」のリメーク。艦長の沖田十三、戦術長の古代進、船務長の森雪らおなじみのキャラクターに加え、女性パイロットや負傷したクルーの手当てを行う女性士官など新たな登場人物も多く出てくる。

 「ヤマト」シリーズのプロデューサーを務めた故西崎義展氏を原作者に、イラストレーターの出渕裕氏を総監督としたスタッフが“平成版”としてイラストもストーリーも作成。昨年4月から全国10カ所の映画館で先行上映したところ、大きな反響があり、TBS系列でのテレビ放送が実現した。

 お茶の間により楽しんでもらうため、新たなイラストを加えるなど検討している。制作担当者は「今回は今の時代を反映して、乗組員の過重労働にならないように仕事を交代するシーンや、それぞれのキャラクターが抱える生活や過去などを掘り下げています」と話している。

 ヤマトのテレビアニメは74年の作品のほか、78年と80年に放送を開始した3シリーズがある。映画は77年に興収21億円のヒットとなった作品をはじめ、アニメが5本あり、10年にはSMAPの木村拓哉(40)と黒木メイサ(24)が出演した実写映画が公開され、話題となった。

 新作ヤマトが新たに走り出すのはアニメが激戦の日曜日。フジテレビの「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」、「ワンピース」、テレビ朝日系「プリキュア」シリーズなど人気作品がひしめく。

 TBS系では08年4月の改編で、それまで土曜午後6時だったアニメ枠を移行しており、同局関係者は「日曜午後5時のアニメ枠の存在感を示したい。知名度抜群のヤマトで盛り上げたい」と期待している。

続きを表示

この記事のフォト

2013年1月11日のニュース