ザ・タイガース再結成！沢田研二「気持ちが一つになった」

ライブで「ザ・タイガース」の再結成を発表する沢田研二

　１９６０年代後半のグループ・サウンズ（ＧＳ）ブームをけん引した「ザ・タイガース」が４４年ぶりにオリジナルメンバーで１２月に再結成することが６日、明らかになった。メンバーの沢田研二（６４）が東京・渋谷公会堂で行った恒例の正月公演で発表した。

　アンコールで特大のお年玉が待っていた。沢田が「ザ・タイガース。ついに発表の時が来ました。オリジナルメンバーでやることに全員の気持ちが一つになった」とファン約２０００人に告げると、会場の熱気は最高潮に達した。

　時期は１２月。「ＴＨＥ　ＴＩＧＥＲＳ」と銘打った全国ツアーを開催し、同３日の日本武道館から同２７日の東京ドームまで７都市８公演を行う。

　６７年のデビュー当時からいたオリジナルメンバーは沢田、加橋かつみ（６４）、岸部一徳（当時修三、６５）、森本太郎（６６）、瞳みのる（６６）の５人。一緒にステージに上がるのは、６９年２月に加橋が脱退して以来４４年ぶりとなる。昨年１月の沢田の公演で、加橋の後任を務め、０３年に脳梗塞で倒れてから療養中だった岸部シロー（６３）を含めた後期メンバー５人の共演は実現していた。

　この日の開演前に沢田は他の４人に「きょう発表するよ」とメールを送信したことをステージで報告。当時人気を二分しながらアイドル的な扱いを嫌い脱退した加橋をネタにして「返事がこなかったのはトッポだけ」と笑いを誘った。加橋からは事務所を通じて「何の問題もない」と返事が来たという。

　沢田の所属事務所によると、５人は昨年６月に都内のスタジオで再結成へ向けリハーサルをひそかに開始。「互いに顔を合わせていく中で、みんなの気持ちが一つになった」ことで、再結成に踏み切ったという。