第二の平原綾香誕生の予感 伊勢加奈子「はつ恋」プレミアムリリースライブ

[ 2012年11月22日 13:21 ]

ライブで熱唱する伊勢加奈子

 人に寄り添う心も大事だが、シンプルに自分の心も大切にしたい。癒しに満ちた、透明な歌声が21日、東京港区のパークホテル東京25F「ザ・ラウンジ」に響いた。伊勢加奈子(26)の2ndシングル「はつ恋」(発売元:コンコルディア 作詞:松井五郎 作・編曲:山下康介 プロデューサー:近藤由紀子)の発売日に合わせ、プレミアムライブが行われた。

 富山県生まれの伊勢は高校時代の文化祭で制作したミュージカルがきっかけで歌の世界に入った。胸の中にある思いを歌で伝えられたらどんなにいいだろう。フェリス女学院大学音楽学部声楽科を卒業後、お茶の水女子大学文教育部音楽表現コース研究生終了。昨年6月には石川県加賀市の中学校で東日本大震災チャリティーコンサートに出演。同年8月には岩手県宮古市の小学校でも慰問ライブを行い、同月「誰かが私を呼んでいる」でデビューした。

 一言で言えば、安らぎのボイスで、美しい心を伝えられる天性の歌声が魅力。当日はホテル側から用意された「はつ恋カクテル」と相まって、陶然とした世界に観客を導いた。挨拶に立った伊勢は緊張感の中に、初々しさを漂わせながら「日本人が本来持っている美しい心を取り戻せたら‥。私もそこに近ずけるよう歌っていきたい」と話した。

 作詞の松井五郎氏と言えば、CHAGE&ASKAをはじめとして2000曲以上を作詞。最近ではビリー・バンバンの「また君に恋してる」を坂本冬美がカバーして大ヒットになるなど、日本を代表するヒットメーカーで、プロデューサーの近藤由紀子氏は平原綾香を高校時代に発掘し、ジュピターで世に出した功労者でもある。

 二人のヒットメーカーが手を組んだ今回の楽曲は、聞き手に一番伝わりやすい、誰もが持っている甘酸っぱい初恋をテーマにした。「(伊勢は)心に一番近い声をしている。震災以来、命であり、絆であったりの作品依頼が多く、ラブソングがすごく少なかった。心の中にある、せつなく、純粋でシンプルな恋をモチーフにした」と松井氏は語っている。第二の平原綾香誕生の予感がする。

 伊勢加奈子「はつ恋」CHRISTMAS CONCERT 12月25日津田ホール(開演:午後7時)入場料:一般4000円 学生2000円 チケットぴあなどで発売中 問い合わせ:コンコルディア(電話03・6427・5688)

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2012年11月22日のニュース