新しいキョンキョン、30周年でシャンソン初挑戦

[ 2012年8月2日 06:00 ]

4年ぶりのアルバムでシャンソンに挑戦する小泉今日子

 歌手デビュー30周年を迎えた小泉今日子(46)が、初めてシャンソンに挑戦する。4年ぶりのオリジナルアルバム「Koizumi Chansonnier(コイズミ シャンソニエ)」を制作中で、ポップな歌声を生かしつつ、語り口調で歌う“小泉流シャンソン”を打ち出す。大人の魅力にあふれた新たなキョンキョンに注目だ。

 新たな挑戦は所属レコード会社が3月に提案した。4年ぶりのオリジナルアルバムを10月24日に発売することを決定し、その中で「今までと違う新しいキョンキョンを見せたい」と企画。芝居やCDでシャンソンを聴くことが好きだった小泉は「いつかシャンソンで自分を表現したい」と思っていたといい、ユニークな提案を受け入れた。

 フランス伝統の歌唱スタイルのシャンソンは、主に語り口調で歌う個性的な表現が特徴。人生の喜怒哀楽を歌ったものが多く、歌い手自身の人生経験そのものが表現力につながる。そのため「20代、30代の頃には歌えなかった」と小泉も理解しており「46歳という年齢になった今だからこそ挑戦することができると思った」と明かしている。

 レコーディングは先月に開始。現在は時間が空けばスタジオにこもり、集中して収録に臨んでいる。まだ序盤だが、レコード会社の担当者は「大人のためのゆるくてポップな“小泉流シャンソン”が徐々に固まってきた」と自信をみせている。

 全編シャンソンの11曲を収録予定で、小泉自身が作詞した歌もある。ジャズやボサノバ、ムード歌謡などの要素も取り入れ、新境地となる作品が多数。ゲスト参加する11組のミュージシャンも豪華で「ピチカート・ファイヴ」の小西康陽(53)や浜崎貴司(47)ら玄人好みの人選だ。

 「音楽の1年」と位置づける今年は、3日に東名阪ツアーが開幕。アイドル時代の曲もたっぷり歌う、ベスト盤的な内容の公演になる。シャンソンで魅せるアルバムの発売はその直後で、アイドルから大人の女性へ成長したことを明確にファンへ伝える作品になりそうだ。

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2012年8月2日のニュース