吉田秀和さん 98歳で死去 クラシック音楽評論の第一人者

[ 2012年5月27日 11:54 ]

死去した吉田秀和氏

 クラシック音楽評論の第一人者で、文化勲章受章者、水戸芸術館館長の吉田秀和(よしだ・ひでかず)氏が22日午後9時、急性心不全のため神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。

 98歳。24日に密葬が執り行われた。

 東大仏文科卒。1946年、「音楽芸術」誌に「モーツァルト」を連載し、評論活動を開始。幅広い分野を精緻で豊かな表現で論じ、多くの作品を発表。その語り口の柔らかさと鮮やかさには定評があり、対象は美術や映画の分野にまで及んだ。75年に「吉田秀和全集」で大仏次郎賞を受賞。2006年に文化勲章を受章した。

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