上海でサイトウ・キネン 小沢さん不在で「青ひげ公の城」

[ 2011年9月7日 20:46 ]

 世界的指揮者の小沢征爾さん(76)が総監督を務める音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の上海公演でハイライトとなるバルトークのオペラ「青ひげ公の城」が7日夜、上海大劇院で上演された。

 小沢さんは体調悪化による入院で今回の訪中を見送ったが、会場は地元のクラシック音楽ファンらでほぼ満席。北京市から来た会社員の方弘さん(37)は「小沢さんは中国に来られなかったが、オーケストラの演奏の水準はとても高いと思った。体調が回復したらぜひ、小沢さんに訪中してもらいたい」と語った。

 上海市で音楽関係の仕事をしている楊寧さん(28)は「小沢さんほど西洋の音楽と東洋の音楽を上手につないでいる人はいない」と話し、今後の訪問に期待を示した。

 オペラ公演では、小沢さんの代役に立ったアシスタント指揮者ピエール・バレーさんのタクトの下、日本の内外で活躍する音楽家らで編成されたサイトウ・キネン・オーケストラが演奏。オペラに先立ちチャイコフスキーの「弦楽セレナード」も披露した。(共同)

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2011年9月7日のニュース