太秦映画村リニューアル…アニメ館など新設

[ 2011年8月10日 06:00 ]

会見した(右から)岡田東映社長、山田京都府知事、二階堂JR西日本京都支社長

 東映の岡田裕介社長(62)は9日、京都市内で会見し、東映太秦映画村(京都市右京区)のリニューアルを発表した。

 京都府、JR西日本とともに進める「京都太秦メディアパーク構想」の一環で、来月15日に新アトラクションをオープンし、アクセスも改善。岡田社長は「30億円の巨費を投じた。今は年間70万人だが、2年目には100万人にV字回復したい」とピーク時の82年は260万人だった来場者を呼び戻す意欲を示した。

 隣接する東映京都撮影所の時代劇の一部のセットを廃棄し、映画村の敷地を約3000坪(約9900平方メートル)拡大。体験型アトラクション「からくり忍者屋敷」やワンピース、仮面ライダーシリーズなどを扱う「アニメミュージアム」を新設する。さらにJR太秦駅から徒歩13分かかったアクセスを、撮影所の内部を通るゲートを新設して徒歩5分に短縮。JR太秦駅も装飾などで“映画の街”として盛り上げていくという。

 岡田社長は「期せずして水戸黄門も終わる。時代劇ばかりでなく、ニーズに合った新しいものに変えていく」と長寿ドラマの打ち切りを引き合いに意気込んでいた。 

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2011年8月10日のニュース