EXILE、AKB…16組が美空ひばりさんと“競演”

[ 2011年8月10日 06:00 ]

11月11日に東日本大震災復興応援コンサート開催を発表した美空ひばりさんの長男、加藤和也氏

 昭和を代表する歌姫、美空ひばりさん(享年52)の二十三回忌を記念し、東日本大震災の被災者を応援する公演「だいじょうぶ、日本!~空から見守る愛の歌~」が11月11日に東京ドームで開催される。ひばりプロダクション社長で長男の加藤和也氏(40)が9日、都内で発表した。東京ドームでは、闘病生活から復活した88年4月11日の公演以来となる。

 和也氏は「もしも今、母が生きていたら何をするだろうか、と考えた。鎮魂と復興という意味を込めての公演にしたい」と開催の意図を説明。テーマは「親子3代を歌でつなぎ、いつまでも被災者の気持ちに寄り添い愛を贈り続けること」。この趣旨に賛同し、アーティストが世代やジャンルを超えて競演する。

 この日発表されたのは雪村いづみ(74)、郷ひろみ(55)、AKB48ら16組。ひばりさんの名曲や各歌手の復興支援ソングを中心に歌い、ひばりさんも生前のVTRで“出演”する。

 家族ぐるみで親交の深かった郷は「僕の中ではもう23年もたったのかという感じ。心から復興を願いつつパフォーマンスしたい」と抱負。「川の流れのように」を作詞した秋元康氏(55)がプロデュースするAKB48の渡辺麻友(17)は「ひばりさんの名曲にチャレンジしようとレッスンを重ねています」とコメントを寄せた。

 また、和也氏は23年前の公演を引き合いに「当時ご覧になった方は驚かれると思います」と述べ、演出を再現する可能性も口にした。収益の一部は復興支援金として寄付。被災者の招待や被災地でのパブリックビューイングについても「前向きに考えたい」としている。

 ▼出演者 五木ひろし、AKB48、EXILE、岡林信康、郷ひろみ、倖田來未、小林幸子、近藤真彦、氷川きよし、平井堅、平原綾香、藤井フミヤ、ミッツ・マングローブ、HEATWAVE、雪村いづみ、ゆず

 【88年4月11日VTR】大腿骨骨頭壊死(えし)と慢性肝炎の約1年の闘病生活を経てステージに立った。前月にオープンした東京ドームではTHE ALFEE、ミック・ジャガーに続くこけら落とし公演。約5万人を前に「終わりなき旅」から歌い始め、39曲目の「人生一路」まで約2時間の熱唱で復活劇を遂げた。その後体調が悪化、1年2カ月後の89年6月24日に亡くなった。

 <十七回忌は武道館>三、七、十三、十七回忌のそれぞれの節目にはメモリアルコンサートが開催されてきた。十七回忌の05年6月24日には日本武道館で公演。ひばりさんの生前のVTRに加え、雪村、五木ひろし、「モーニング娘。」らが名曲の数々を歌い、最後は「川の流れのように」を全員で合唱した。

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