「妖怪人間」亀梨ベム、杏ベラ、鈴木福ベロで実写化

[ 2011年8月10日 11:22 ]

アニメ「妖怪人間ベム」の妖怪姿。(左から)ベム、ベロ、ベラ

 名作アニメ「妖怪人間ベム」が初めて実写化され、KAT―TUNの亀梨和也(25)が主演する。日本テレビが土曜午後9時台の連続ドラマとして10月から放送。悪と闘う妖怪人間のベムを亀梨、女性の姿をしたベラを杏(25)、子供姿のベロを鈴木福(7)が演じる。

 同アニメは68年10月から69年3月までフジテレビで放送された。人間でも動物でもない妖怪人間のベム、ベラ、ベロが「人間になりたい!」と願い、人間のために悪と闘う物語。それでも醜い外見のため人から嫌われる姿が、人間界から排除された生き物の切なさやかなしみを感じさせた。

 子供だけでなく大人もひきつけ、最高視聴率は20%超(関東地区、ビデオリサーチ)を記録。オープニングの「はやく人間になりたい!」というフレーズは強烈な印象を残し、やみにかくれて生きる――と歌い出すテーマ曲は現在もアサヒビール「アサヒ ブルーラベル」のCMで歌詞を変えて使われている。

 ドラマは現代が舞台。妖怪人間は人間に近い姿の時と、本来のグロテスクな姿の時があり、いずれも特殊メークを使って表現する。

 亀梨は「特殊メークは初めてですし、とてもメッセージ性の強い作品なので、しっかり役に染まりたい」と抱負。杏は「振り返ればいるかもしれない!?そんなリアリティーのあるベラを演じられたら」、鈴木は「お父さんとお母さんが小さい頃に見ていたと聞いて、僕もDVDを借りて見ました」と話している。ほかにドラマのオリジナルキャラで、妖怪人間と友情を芽生えさせる刑事を北村一輝(42)が演じる。

 ≪最近の実写化≫ 
 
 ▼ヤッターマン 09年に「嵐」の櫻井翔(29)で映画化

 ▼宇宙戦艦ヤマト 10年にSMAPの木村拓哉(38)で映画化。「SPACE BATTLESHIP ヤマト」として公開

 ▼怪物くん 昨年、「嵐」の大野智(30)で連続ドラマ化

 ▼あしたのジョー 今年、NEWSの山下智久(26)で映画化

 ≪三億円事件発生、「ゲゲゲ」も開始≫ 60年代は高度経済成長の最盛期。64年には東京五輪が開催され、66年にはビートルズが来日。妖怪人間ベム放送中の68年12月には東京都府中市で「三億円事件」が発生した。テレビでは63年に初の国産アニメとして「鉄腕アトム」の放送が開始。明るい作品に人気が集まる一方で、68年スタートの「ゲゲゲの鬼太郎」は、都市開発ですみかを追われた妖怪たちの思いを描くなどして話題を呼んだ。

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2011年8月10日のニュース