気合の“役所五十六”トレードマークの長髪バッサリ!

[ 2011年6月27日 06:00 ]

聯合艦隊司令長官・山本五十六を演じる役所広司

 役所広司(55)が主演する映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」(12月23日公開、監督成島出)で、“役所五十六”を支える旧日本海軍の軍人の顔ぶれが分かった。柄本明(62)、柳葉敏郎(50)、阿部寛(47)、吉田栄作(42)、椎名桔平(46)らで、役所をはじめとするキャストの多くが断髪。気合をみなぎらせている。

 旧日本海軍の軍人たちを演じるために、俳優陣は進んで短く髪をそろえた。ウエービーな長髪がトレードマークの役所が、短髪で演技に臨むのは極めてまれ。関係者は「山本五十六を演じるにあたり、髪を短く切るのは抵抗なかったようです」と話した。

 役所は「特殊な衣装である軍服を着て(共演者と)“一緒に戦艦に乗ろう!”と言葉を交わしたときに、不思議な連帯感が生まれた気がしました。楽しさ、厳しさ、緊張とうまいバランスで撮影を乗り越えたい」とコメントした。

 主要な軍人役では最年少の五十嵐隼士(24)についても、製作サイドは「現代的な青年だが、髪を短くすると古風な感じでハマっています」と太鼓判。国難に立ち向かう、精かんな戦闘集団に仕上がっている。

 山本五十六は太平洋戦争の火ぶたを切った、真珠湾攻撃の指揮官。映画では、日米開戦に積極的な当時の世論の中で戦争回避を模索し、早期講和を目指す山本の苦悩とリーダーシップを描いている。山本を支える“避戦派”としてキャストされたのが海軍大臣・米内光政役の柄本、軍務局長・井上成美役の柳葉、第二航 空戦隊司令官・山口多聞役の阿部らだ。避戦派から開戦派に傾いていく海軍軍令部総長を伊武雅刀(62)が演じ、物語に厚みを持たせている。

 先月中旬にクランクイン。成島監督は「役所さんを筆頭に、日本の映画界でも人気と実力を兼ね備えた方々が、これだけ勢ぞろいすることはまれ。ここ何年かない裾幅の広さを持った作品です。名優たちが奏でるハーモニーを楽しんでほしい」と仕上がりに自信を見せた。

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2011年6月27日のニュース