役作りがマジに…劇団EXILEからプロボクサー挑戦

[ 2011年6月21日 06:00 ]

プロテスト合格を目指し力のこもったミット打ちを見せる「劇団EXILE華組」の春川恭亮

 EXILEの“弟分”である劇団EXILEの華組に所属する春川恭亮(22=ビータイトスポーツ)が、7月5日に後楽園ホールで行われるボクシングのプロテストを受験することが20日、明らかになった。

 俳優としての役作りのために昨年から始めたボクシングだが、今や完全に本気モード。芸能人初のプロデビューも視野に入れている。テスト会場には所属事務所LDHの社長でEXILEのリーダーでもあるHIRO(42)が応援に駆けつける可能性もあるだけに、春川は一発合格を誓った。

 きっかけは事務所社長のHIROからの一言だった。「格闘技をやるように」。昨年12月に上演された舞台「ろくでなしBLUES」の役作りのため、出演する劇団EXILEのメンバーには格闘技を学ぶよう“業務命令”が下された。「尾張のロッキー」と呼ばれた元世界王者・畑中清詞氏がモデルとなっている帝拳高校ボクシング部主将の畑中優太郎役を演じた春川は、その役柄に合わせて昨年11月にビータイトスポーツジム(東京都足立区)の門を叩いた。

 幼い頃から野球、サッカー、バスケットボールなどさまざまなスポーツを経験した運動神経抜群の春川だが、ボクシングを肌で感じていくうちに「甘い世界じゃない。中途半端でやりたくない」と本気で練習に打ち込むようになった。そして、今年の春先には「プロテストを受ける」と決意。4月からスタートしたスパーリングはすでに計100回を超えた。週6日のロードワークでは最長10キロを走り、週5日のジムワークで基礎を固めた。春川は「命が懸かっているスポーツ。受けるからには受かりたい」と7月5日に控えるプロテストでの“一発合格”を誓った。

 事務所関係者は「本人が望むことであれば全面バックアップする」とサポートを約束。プロテスト受験の報告を受けたHIROも「本当に?」と驚きつつも「ケガしないように頑張って」とエールを送った。スケジュールの都合がつけばテスト会場に応援に駆けつける可能性もあるという。プロテストは原則として一般非公開で行われるが、ビータイトスポーツジムの瀬端会長は「ボクシング界にとってプラス。日本ボクシングコミッションにお願いしてみます」とHIROの“観戦”を歓迎した。

 「客席にHIROさんがいたら負けられない」。俳優・春川からファイター春川へ――。イケメンすぎるボクサー誕生の瞬間は、すぐそこまで迫っている。

 ▽劇団EXILE EXILEがメーンテーマとして掲げる「Love」「Dream」「Happiness」の3つの心を演劇を通して伝えるべく、07年に結成された超進化系パフォーマンス軍団。09年に「華組」が、10年に「風組」が始動。もう一つの「響組」はまだメンバーが決まっていない。

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