伊集院静氏 夏目雅子さんとの思い出初めて語る

[ 2011年2月17日 06:00 ]

 作家の伊集院静氏(61)が85年に急性骨髄性白血病で亡くなった前妻の故夏目雅子さん(享年27)との思い出を初めてカメラの前で語った。

 電子書籍で発売する自伝的エッセー「なぎさホテル」の特典インタビュー映像に収められた。なぎさホテルは神奈川県逗子市に実在したホテルで、夏目さんとの愛をはぐくんだ思い出の場所。89年に取り壊されたが、執筆に当たって逗子を訪れたことで、当時の夏目さんと過ごした日々が「自分にとって非常に大事な時間であったとあらためて思いました」と実感し、語る決意を固めたようだ。

 92年に女優の篠ひろ子(62)と再婚。これを機に夏目さんのことは口にしないと決めたが昨年、夏目さんの没後25年のタイミングで週刊誌に手記を寄せ、初めて思い出を披露した。口に出して話すのは今回が初めてだ。

 今作は、伊集院氏が01~02年に雑誌「草思」に連載していた「海が見えていた窓辺 逗子なぎさホテル」を修正、加筆した。音楽と映像をコラボレートした作品で、井上陽水(62)の最新アルバム「魔力」の収録曲「TWIN SHADOW」が書籍を読み始める際などに流れ、写真家の宮澤正明氏が撮影した取り壊し直前のなぎさホテルの写真が挿絵として使われる。

 新電子書籍サイト「デジタルブックファクトリー」の第1弾作品。伊集院氏の提言により立ち上がったサイトで、17日に伊集院氏、宮澤氏らが都内で発表会を行う。同日、今作を配信する予定だ。

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2011年2月17日のニュース