海老蔵事件に急展開…元リーダー被害届出さず

[ 2010年12月17日 06:00 ]

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)が殴られ大ケガをした事件で、海老蔵から暴行されたと主張する元不良グループのリーダー(29)が現段階で被害届を出さない意向を固めたことが16日、分かった。泥沼化するとみられた事件の行方は急転、沈静化に向かう気配だ。

 元リーダーの知人によると、事態が混迷している現状を元リーダーは「本意ではない」と言っており、沈静化させたい思いがあるようだ。双方が警察に被害届を出す“全面対決”はいったん回避されることになった。
 被害届を出さない意思を固めたことを受け、元リーダーの代理人の藤本勝也弁護士はこの日、書面を通じて「来週までに一番良い解決方法を考えようと話し合いました」とコメント。被害届を出さなければ藤本氏の代理活動も必要なく「しばらくコメントを差し控えさせていただく」とした。今月11日から報道陣に対応してきたが、姿を見せなかったのはこの日が初めて。代わりに同じ事務所の別の弁護士がこの日夜「被害届を出す方向で依頼を受けたが、今は待ってほしいと依頼人に言われた」と説明。沈静化への動きを裏付けるコメントをした。
 現段階で示談の可能性は「全くない」(関係者)のが現状。元リーダーも、事件現場の同席者2人もまだ警視庁に事情を聴かれていない。
 今後、元リーダーが警視庁の聴取を受けるのは間違いなく、伊藤リオン容疑者(27)の傷害事件の行方の中でどうしても納得できないものがあれば、藤本氏に託したままの被害届を出す可能性は残されてはいる。沈静化の動きとは別に、藤本氏は「本件は社会問題化しており事案解明は義務」と強調。来週にも代理人のみで会見し、事件について何らかの主張をしたい思いがあるようだ。
 一方、海老蔵はこの日も自宅で捜査員の聴取を3時間ほど受けた。

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2010年12月17日のニュース