海老蔵事件 警視庁の聴取進まず、詳細未解明

[ 2010年12月7日 21:25 ]

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(33)に対する暴行事件で、傷害容疑で元暴走族グループの男(26)の逮捕状を取った警視庁。男の行方を追っているが、現場に居合わせた関係者からの事情聴取が進まず、詳細な状況が把握できていない。今後は、海老蔵さんにもあらためて説明を求め、全容解明を進める。

 海老蔵は警視庁に、11月25日未明に1人で西麻布の雑居ビル内にある飲食店に移動し、数人のグループと知り合ったと説明。「酔いつぶれた人の介抱をしていたら、別の男から『おまえのせいだ』と因縁を付けられて殴られた」と話した。
 暴行現場は、ビル外階段の11階付近とみられ、周辺の壁に付いた海老蔵さんの血痕も確認。同日午前6時ごろに海老蔵さんが立ち去る姿も防犯カメラに写っていた。
 一方で、関係者らによると、男やその知人らは「そもそも酒に酔った海老蔵さんが乱暴な態度を取っていた」といった主張をしているという。11階の飲食店内では、海老蔵とは別人の血痕も確認されている。
 海老蔵は7日の会見で、男たちとはそれ以前に面識はなかったと説明。「暴力は振るったのか」との質問に「そのようなことはございません」と否定した。具体的な状況は捜査中であることを理由にコメントしなかった。
 双方の説明は食い違っており、核心部分は依然不明だ。警視庁幹部は「お互いが加害者という可能性もあるかもしれない。両方から詳しく聴取しなければ分からない部分が多い」としている。

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2010年12月7日のニュース