診断書は2通 海老蔵 一転加害者?トラブル相手 被害届提出の意向

[ 2010年12月7日 10:00 ]

入院中の市川海老蔵

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)が殴られて大ケガをした事件で、警視庁は6日、現場の東京・西麻布のカラオケバーから見つかった海老蔵以外の血痕が、知人でトラブル相手の元不良グループリーダーの男性(28)のものであると断定した。

 スポニチが入手したこの男性の診断書によれば、顔面打撲などで全治4週間。男性は被害届を提出する意向で、「一方的に殴られた」との海老蔵の主張が覆る可能性も出てきた。
 血痕が見つかったのは、事件が起きたカラオケバーの個室内にあるソファ。DNA鑑定の結果、この男性のものと特定された。
 警視庁の発見時、血痕は「ぼたぼたと垂れたような状態だった」(捜査関係者)という。男性が鼻のあたりから出血していたのを見たという人もおり、海老蔵の「一方的に殴られた」という主張が揺らぎかねない新展開を迎えた。
 スポニチが入手した男性の診断書は2種類。
 事件当日の11月25日、男性が都内の自宅近くの病院で受診したものには「鼻部打撲/上口唇裂傷」と書かれ、全治約10日間と診断された。また、今月6日に別の病院で受診したものには「顔面打撲 頸椎(けいつい)捻挫。本日より2週間の安静、加療を要す」と書かれ、事件当日から全治4週間相当のケガということになる。
 2通の診断書がある理由について、男性側は「痛みが残っていたため、あらためて医者に診てもらった」と話している。
 事件当日の海老蔵の泥酔ぶりについては多くの目撃証言があり、6階の会員制バーでは入店するなり「きょうは暴れに来た。よろしく」と宣言。高級シャンパン「モエ・エ・シャンドン」を一本飲み干し、1銭も払わずに出て行ったとの情報もある。
 逮捕状が出ている26歳の男については、依然として行方がつかめていない状況。こうした背景には、示談決着に向けた双方の駆け引きもあるとみられ、当面、このようなさまざまな情報が入り乱れそうだ。

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2010年12月7日のニュース