オバマ大統領も絶賛、ピアニストが日本デビュー

[ 2010年10月20日 06:00 ]

 オバマ米大統領が絶賛する“ロックジャズ”ピアニストが日本デビューすることになった。その名は、エリック・ルイス(37)。米国で最も危険なスラム街の生まれながらも、ロックを激しく演奏する独自のスタイルで人気を集め、ホワイトハウスで演奏するというアメリカンドリームを実現させた。

 米国で犯罪発生率1位という不名誉な記録を持つ、米ニュージャージー州カムデン。そのスラム街の音楽一家に生まれたルイスは、祖母と母がピアノ講師だった影響で2歳から鍵盤に触れ、ピアノ一筋で生きてきた。
 大学卒業後にプロのジャズピアニストになり、ジャンルを超えたアーティストとも度々共演。その中で生まれたのが、ロックの名曲を斬新にピアノアレンジした「ロックジャズ」。さらに「誰にもマネされず、見た目も良い」との理由で編み出した、立ったまま激しく演奏する独自のスタイルが話題を呼び、人気をグングンと上げた。
 昨年5月には「とんでもないピアニストがいる」と聞きつけた、ミシェル・オバマ米大統領夫人がホワイトハウスへ招へい。圧巻のパフォーマンスを見せつけ、オバマ大統領は「素晴らしい!彼は偉大だ!イエス、ユーキャン!」と絶賛。ミシェル夫人も声を張り上げて興奮していたという。
 現在はコンサートのほか、各界セレブのパーティーなどへ引っ張りだこ。ルイスのファンには、レオナルド・ディカプリオ(36)、トム・ハンクス(54)らそうそうたる名前が並ぶ。
 27日に日本デビュー盤「Jazzrock Vol・1」が発売。ザ・ローリング・ストーンズ、ニルヴァーナなどの名曲をカバーした作品だ。28~30日に東京で来日公演を行うルイスは「オレのロック魂を感じてほしい」と意気込んでいる。

 ◆エリック・ルイス 1973年5月12日、米ニュージャージー州生まれ。2歳でピアノを始め、14歳でジャズに転向。ニューヨークの名門音大「マンハッタン・スクール・オブ・ミュージック」出身。柔術や空手、漫画など、日本文化を好む一面を持つ。

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2010年10月20日のニュース