女優長岡輝子さん大往生 戦前から活躍 「おしん」にも出演 

[ 2010年10月20日 12:39 ]

死去した長岡輝子さん

 戦前から活動する新劇女優・演出家で、NHK連続テレビ小説「おしん」の大奥さま役や宮沢賢治作品の朗読でも知られた長岡輝子(ながおか・てるこ、本名篠原輝子=しのはら・てるこ)さんが18日未明、老衰のため死去した。102歳。盛岡市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 戦前パリで演劇を学び、帰国後、フランス近代劇を紹介。1939年文学座に入り、欧米現代劇のほか、三島由紀夫、福田恒存らの作品を演出。64年、ウェスカー作「大麦入りのチキンスープ」を演出、主演し、芸術祭文部大臣賞を受賞。71年には文学座を退団し座友になった。
 「おしん」のほかテレビ、映画にも多数出演。宮沢賢治の童話と詩を岩手の方言で読む朗読会も続けた。

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2010年10月20日のニュース