泉谷ベスト盤、人気漫画家にジャケット依頼

[ 2010年4月30日 06:00 ]

漫画家の浦沢直樹氏が書き下ろした、泉谷しげるのベストアルバム「天才か人災か」のジャケット

 歌手の泉谷しげる(61)が5月26日に発売するベストアルバム「天才か人災か」(2枚組36曲収録)のジャケットを、「20世紀少年」などの作品で人気の漫画家・浦沢直樹氏(50)が描き下ろした。泉谷が浦沢氏に直接頼んで描いてもらった肖像画。デビューからの39年間に発表したすべての楽曲から選んだ“真のベスト盤”にふさわしい、力強い表情が印象的だ。

 2人は昨年11月、70年代のフォークレーベル「エレックレコード」が35年ぶりに復活させたライブ「エレック唄の市」に出演。共演するシーンもあり、これをきっかけに親交を深めてきた。泉谷が今年2月に東京・新宿高島屋で開いたコミック展「マンガは爆発だ!!」にも浦沢氏が来場し、即興ライブを行っている。
 これまでに10のレーベルを渡り歩いてきた泉谷にとって、今回のベスト盤はその枠を超えて全楽曲から選曲した集大成の作品。タイトルは「オレを一言で表す言葉」(泉谷)として「天才か人災か」に決まり、「ジャケットをぜひ描いてもらいたい」と直談判、浦沢氏も快諾した。
 「誰もが知っている怒った顔にするべきか、それとも意外に笑った顔にするべきか」と悩んだ浦沢氏。結果、バンダナを巻いた泉谷が眉間(みけん)にしわを寄せてにらみをきかせるインパクト大の肖像画が完成。笑顔を見せるおちゃめな泉谷のイラストも描かれ、こちらは歌詞カードの表紙を飾る。
 歌手になる前は漫画家を目指していたという泉谷は浦沢作品の大ファン。一方の浦沢氏は、学生時代からバンド活動を行うなど根っからの音楽好きで、現在も音楽活動を行っている。「エレックレコード」作品の影響を受けたといい、特に泉谷のファンだった。
 浦沢氏は「物凄く怒ったりするのがロックです。でも腹を抱えて笑ったりするのもロックです。だから泉谷さんはシッポの先までロックが詰まっているのです」とコメント。泉谷は「自覚なき人災ヤローの肖像画を描いてもらうには、線画の天才浦沢直樹にお願いするのが一番だったんだ!ど~でえ、このムダのない線のみでここまでオレの特徴を押し出してくれんだからさ~。スバラシ!」と大喜びだ。

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2010年4月30日のニュース