加藤和彦さん未発表曲、真琴つばさCD収録へ

[ 2010年4月30日 06:00 ]

 昨年10月に長野・軽井沢のホテルで死去した元「ザ・フォーク・クルセダーズ」で作曲家の故加藤和彦さん(享年62)の未発表曲「BUDDY」が、来月25日にリリースされる真琴つばさ(45)のニューアルバム「Symphony~翼望~」に収録される。

 同曲は04年、真琴のセカンドアルバム「Heal…」のために書き下ろされた2曲のうちの1曲。アルバム全体のムードとやや異なるという理由から未収録になっていた。
 ボーイッシュなファッションの中に色気を秘める真琴を「女版デヴィッド・ボウイだ!」と称賛し、かわいがっていた加藤さん。生前には「うつ病でつらいけど、真琴さんには書くよ」と、今アルバムへの曲提供を約束していたが、果たされなかった。
 そこで真琴サイドは、未収録だった曲に詞をつけて世に出すことを決意。作詞はフォークルのヒット曲「帰ってきたヨッパライ」などで加藤さんと名コンビを組んだ作詞家、松山猛氏(63)に依頼し、3月31日に完成した。
 加藤さんのおおらかな人柄がにじみ出る優しいムードの楽曲で、真琴は「長年の心残りがようやく形になった。この曲が日の目を見ることで、加藤さんの功績を世に残していける」と話している。

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2010年4月30日のニュース