前田五郎は引退か「コメディNo.1」が解散

[ 2009年9月2日 06:00 ]

 今年4月に漫才コンビ「中田カウス・ボタン」の中田カウス(60)の自宅に脅迫文が送られた事件で大阪府警の事情聴取を受けた前田五郎(67)と、坂田利夫(67)によるコンビ「コメディNo.1」が解散した。2人で8月31日に最終的な話し合いを持ち決断。坂田は1日からピン芸人として再スタートを切り「これからもお客さんに愛されて頑張ります」と話している。

 1968年の結成以来、一時代を築いた名コンビが解散した。カウス宅に脅迫状が届いた事件で、吉本興業が5月25日に「本人との相談した上で決めた」と前田の芸能活動の無期限休養を発表。3カ月経過したことで、坂田と前田が再度話し合い、41年の活動に終止符を打った。
 坂田は、前田の休養後からピン芸人として活動。コンビで舞台に立てず、入れていたスケジュールをキャンセルするなど仕事は激減していた。1日付で再出発し「40年以上にわたってお世話になっている吉本興業で、お客さんに愛されながらこれからも頑張ります」と気持ちを新たにしている。
 前田の復帰はいぜん未定。周囲の関係者に「この世界をもう辞める」とほのめかしているようで、このまま芸能界を引退する可能性が高い。この日、大阪市内の自宅マンショウウシ月27日、よく出演していた大阪市内の劇場には「楽屋のロッカーから私物を引き揚げたい」と連絡があったという。周囲の関係者にも「この世界をもう辞める」とほのめかしているようで、このまま芸能界を引退する可能性が高い。この日、大阪市内の自宅マンション前で「コメディNo・1の解散が決定ということですが?」と質問すると「えっ…」と驚きながらも、その後はノーコメントを通した。
 カウスへの脅迫状をめぐっては、捜査線上に名前が上がり、大阪府警南署がホテルなどで3度にわたり任意で事情を聴取。前田は「知りません」と関与を否定している。
 関係者によると、7月初旬に出た筆跡鑑定では「本人である可能性が高い」という結果も出ていた。一方で、公判維持のための証拠類が少ないため、警察が先月末に捜査を終了したという情報もあるが、事件の真相解明が待たれる。

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2009年9月2日のニュース