深緑夏代さん逝く…越路吹雪さんと名コンビ

[ 2009年9月2日 06:00 ]

死去したシャンソン歌手の深緑夏代さん

 戦前戦後の宝塚歌劇団のスターで、故越路吹雪さんとの名コンビで知られたシャンソン歌手の深緑夏代(ふかみどり・なつよ、本名多田玲子=ただ・れいこ)さんが8月31日午後6時32分、肺炎のため静岡県熱海市の病院で死去した。87歳。長崎県出身。通夜は3日午後6時、葬儀・告別式は4日午前10時半から、いずれも東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所=(電)03(3401)3653=で。喪主は妹多田みつる(ただ・みつる)さん。

 1936年に初舞台。46年、戦後第1回公演「カルメン」で春日野八千代(93)と組み、主役カルメンを演じた。翌47年の「ファイン・ロマンス」から越路さんとのコンビで多くの作品に主演した。55年の退団後は歌手として活動。66年には歌劇団のシャンソン講師に就任し、鳳蘭、大地真央、黒木瞳ら後進の指導にも尽力した。東京でシャンソン酒場を経営し、「シャンソンは何歳になっても共感できる曲がある」を信条に、80歳を過ぎても歌い続けた。

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2009年9月2日のニュース