世界変わる?KONISHIKI 129キロ減量

[ 2009年7月24日 06:00 ]

約130キロやせたKONISHIKI。右は03年当時

 大相撲の元大関で歌手のKONISHIKI(45)が一時303キロだった体重を174キロまで落とした。この減量で初めて立ってライブを行うことが可能になったといい、25、26の両日に横浜大桟橋で行われるイベント「アロハ・ヨコハマ」で軽快な!?パフォーマンスを披露する。「減量で声が出やすくなった」とも話しており、歌手として再出発のステージとなる。

 最終的には130キロを目標にダイエット中。身長1メートル87に対して、現役時代で最大285キロ(97年)だったが、引退後にさらに増えた。174キロまでの減量分129キロは、大関日馬富士の体重(126キロ)以上だ。

 00年3月に歌手デビューして以降、ライブでは特注の椅子を持ち込み、座って歌っていた。立てば「お客さんを見る目線も違うだろうし、動く分だけ感情も違うと思う。振り付けもしてみたい」と本番が楽しみな様子。約1時間のステージを予定しており、毎日45分、散歩をして足腰の筋力強化に努めている。

 力士時代、右ひざのじん帯を断裂。07年に手術を受けようと医者に相談したところ「手術後のリハビリを考えて、ひざへの負担を減らすために減量した方がいい」とアドバイスされ、昨年2月に胃をゴルフボール程度にする手術を受けた。大食いだった食生活は変わり、現在は「朝食はパン1枚に目玉焼き、納豆で十分」。1日5~6食、少量ずつ摂取している。

 飛行機はエコノミークラスを2席取り、間の手すりを上げて座っていたが、ビジネスクラス1席で乗れるようになった。病院ではMRI(磁気共鳴画像装置)検査もできるようになり、左肩の腱板が切れていたことも判明した。

 6月に発売したアルバム「コニー・アイランド」は立ってレコーディングに臨んだ。演奏者たちのために近くのコンビニに食べ物を買いに行ったり、今まで他人任せだったことも率先して買って出た。「動きやすくなって思ったことがすぐに行動できるようになった。それが何より楽しい。ライフスタイルが変わって人生が変わった」。今の目標はトライアスロンに挑戦することだという。

 ◆KONISHIKI(本名小錦八十吉、旧姓サレバ・ファウリ・アティサノエ)1963年12月31日生まれ。米ハワイ出身。82年に高砂部屋に入門。87年夏場所後に外国人として初めて大関昇進。幕内優勝3回。94年2月、日本国籍を取得。97年11月に現役引退。00年3月にアルバム「KMS」で歌手デビュー。NHK教育の児童向け番組「にほんごであそぼ」に出演中。血液型AB。

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