一度は捨てた右耳…山本譲二が「治療法探る」

[ 2009年7月23日 06:00 ]

右耳に手を当て会見する山本譲二

 演歌歌手の山本譲二(59)の右耳が聞こえない状態になっていることが22日、明らかになった。21日付のブログで右耳の耳小骨(じしょうこつ)に良性腫瘍(しゅよう)ができていたことを公表。手術すると顔面神経痛になると診断され「オレ、右の耳は捨てた」とつづっていた。しかし、ファンから多くの激励を受け、この日都内で会見。「応援してくれる人たちのためにもあきらめず治療法を探りたい」と病気と闘うことを誓った。

 病名は「顔面神経良性腫瘍」。21日に都内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け見つかった。約2年前から右耳が聞こえづらくなっていたが、5月頃から悪化。この日夜、所属レコード会社で会見し「腫瘍は米粒3つぐらいの大きさ。鈍痛がする。左耳を押さえると、かすかに聞こえる状態」と報告した。腫瘍が神経にかぶさっている状態で「放射線治療を受ければ99%の確率で顔面マヒになるみたいで、医者から“仕事上勧められない”と言われた」と悲痛な面持ちだ。このまま放っておけば腫瘍が大きくなる可能性もある。
 21日付の自身のブログでは「右の耳は捨てた。左の耳とともに生きていく」とあきらめにも似た心境をつづっていたが、この日までにファンから励ましの言葉が多く寄せられ、病気と闘う決意をした。「ショックで投げやりな気分だったが、ファンの皆さんに励まされた。自分がバカだった。負けないで、治せる先生がいると信じて治療法を探りたい」。来月3日には再度、医師に相談することにしたという。
 病気を公表した理由については「うそをついて仕事をするのが嫌だった。仕事は減るかもしれないけど、オレはうそがつけない」と涙を浮かべて説明。大好きな酒については「飲む気になんてなれない。でも、ヤケ酒は飲んでるけど」と付け加えるなど譲二節は健在だ。
 仕事には影響はなく、29~31日の旭川、札幌、帯広での北海道公演は予定通り。恒例のビアパーティーも来月12日に都内で行う。長女のKOTONO(22)が2月に歌手デビューしたばかり。愛娘のためにも、父として先輩として病魔に打ち勝つつもりだ。

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2009年7月23日のニュース