米倉涼子 体当たり熱演「交渉人」が映画化

[ 2009年7月23日 06:00 ]

華麗なスタイルで女性交渉人を演じる米倉涼子

 女優の米倉涼子(33)が主演した連続ドラマ「交渉人」が映画化され、来年2月に公開されることになった。米倉が男社会の警察特殊部隊内で孤軍奮闘する女性交渉人・宇佐木玲子を演じ、大ヒットしたシリーズ。映画では、上空1万メートルの旅客機内でハイジャック犯相手にド派手なアクションを展開。女優デビュー10周年を迎え「記念碑的な作品にしたい」と張り切っている。

 警視庁捜査1課特殊犯捜査係(SIT)の“一匹狼”宇佐木が、スクリーンに殴り込みをかける。昨年1月からテレビ朝日で放送されたドラマでは、立てこもり犯、爆弾魔、医療テロ犯らと対峙(たいじ)してきたが、今度の敵は過去最凶のハイジャック犯。上空1万メートルを飛行中の旅客機内で、たまたま乗り合わせた宇佐木が単身、知力と体力で敵を追いつめていく。製作サイドでは「“ダイハード”と“24”を足して2で割って、さらにお釣りがくるようなジェットコースタームービーになる」としている。
 脚本に目を通した米倉も、ドラマの枠を大きくはみ出したスケール感に武者震い。「映画で宇佐木が演じられるなんて夢のよう。よりパワーアップして、ドラマとは違う魅力をお届けしたい」と気を引き締めている。
 米倉の女優人生においても、記念碑的な作品だ。ファッション誌のカリスマモデルとして活躍していた99年6月、「女優宣言」をして俳優業に転身。女優デビュー10周年に突入し、その中心的な仕事として今作を位置づけている。
 「交渉人」は、ドラマ「黒革の手帖」「けものみち」「わるいやつら」と“松本清張3部作”への主演で悪女のイメージが定着しだしたときに、アクションという新路線を切り開いてくれた作品。それだけに思い入れがあり、5月の主演舞台「黒革の手帖」以後は大きな仕事は入れず、撮影開始に向けて準備。今月9日に都内で行われたイベントに、引き締まったボディーラインがくっきりと出るドレスで登場し、準備万端を印象付けた。ドラマでは黒いブラジャー姿が話題となったが、映画でもボディーを強調する“サービスシーン”が用意されるという。
 「かなり高い場所」(関係者)から飛び降りるなど、スタントも自らこなす予定。米倉は、女優人生10年の集大成として挑む覚悟でいる。

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2009年7月23日のニュース