元宝塚白羽ゆり「バラエティー、イケると思います」

[ 2009年7月10日 12:58 ]

来社し笑顔でインタビューに応えた白羽ゆり

 5月に宝塚歌劇団を退団した、元雪組娘役のトップで女優の白羽ゆり(30)が東京・越中島のスポーツニッポン新聞社でインタビューに答え、今後の抱負などを語った。

 “宝塚一色”の生活から離れて1カ月強。「普通の生活というのが分からないで10年以上生きてきた。今は朝コーヒーを飲んでいる瞬間が幸せと感じたり、パソコンも買って今まで接しなかった情報にも触れたりと、普通の生活を楽しんでいます」と白羽。同時に自分を向き合う時間も格段に増え「どういうことが好きで、どういう考えをしているのかを改めて見つめ直しています」。語学や栄養士の資格まで取りたいと、演じること以外にもどん欲だ。
 穏やかな時が流れる中で、元来「忙しいのが好き」な白羽は、女優として2度目のスタートを既に切っている。テレビドラマの出演も決まり、12月にはフランスの名作「シェルブールの雨傘」を日生劇場(東京)で演じる。
 女優カトリーヌ・ドヌーブの代表作の1つでもある作品は、セリフが全編歌で構成されたもの。歌うことは十八番の白羽だが「オペラ風に歌う宝塚とは発声が全く違う。一からボイストレーニングをやり直さないと」。これまで女性が相手役だったが、今度は男優と舞台に立つことに「不安もある。でもそれ以上にどういう自分が出てくるのか、楽しみ」とどこまでも前向きな姿勢は、宝塚時代と変わらない。
 究極の目標は映画出演。中でも「着物が好きなので時代劇をやりたい」。バラエティー出演もOKとも。「意外にしゃべりなのでイケると思います」。宝塚時代からやっている、今話題の「コアリズム」でスタイルを維持しながら白羽の「楽しみながらの挑戦」は続く。

 ◆白羽ゆり 12月28日生まれ。福島市出身。96年に宝塚音楽学校入学し、初舞台は98年「シトラスの風」。05年に星組主演娘役に就任し、「ヘルサイユのばら」でマリー・アントワネット役を演じた。07年に雪組主演娘役となり、09年5月「風の錦絵」「ZORRO 仮面のメサイア」を最後に宝塚歌劇団を退団。身長1メートル62、血液型はA。好きな花はバラ、好物はイチゴとハチミツ

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2009年7月10日のニュース