拓郎 3公演中止…つま恋公演も予断許さず

[ 2009年7月10日 06:00 ]

 体調不良で8日の全国ツアー大阪公演を中止した歌手吉田拓郎(63)が9日、都内の病院で「慢性気管支炎の急性憎悪」と診断された。約2週間の自宅療養を要するため、さらに3公演の中止を決定。気力も含め体調が不安定なことから、25日の静岡・つま恋公演など残り2公演についても予断を許さない状況だ。

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 所属レコード会社によると、中止になったのは14日の福岡サンパレスホール、17日の広島厚生年金会館、21日の神戸国際会館こくさいホールの3公演。8日の大阪公演と合わせ、全10公演中の計4公演がなくなった。代替公演の予定はなく、チケットはすべて払い戻しされる。
 拓郎は9日、かかりつけの病院で主治医の診察を受け「風邪および体調不良を契機にした慢性気管支炎の急性増悪」と診断された。入院の必要はなく、自宅での約2週間の療養。関係者によれば「体調は良くなってきている」が、同じ慢性気管支炎で07年10月にも全国公演を中断している。ツアーの再開についてはかなり慎重に判断することになりそうだ。
 今ツアーを「生涯最後」と公表し、長く現役歌手を続けるため、心身への負担が大きい全国公演からの撤退を選んだ。初日の名古屋から体調は良く、特に4公演目の今月4日の東京・国際フォーラムではスタッフも感動するほどの熱い歌声を披露。しかし、その2日後の6日から「胸の奥に詰まりが出てきた。ムカムカする」と訴えるようになった。
 同様の症状は03年に肺がんの手術を受けて以降、時折感じるようになった慢性的なもの。それでも大阪入りしてリハーサルを行ったものの、気力も上がらず、声も出ない状態。顔色も悪かったという。
 療養中の拓郎について関係者は「体調は良くなってきたようです」と説明。残りは25日の静岡・つま恋エキジビションホールと8月3日の東京・NHKホール。肺がん手術後の体調不良は精神面にも影を落としている。体調はもちろん気力もアップしなければ立てないのがコンサート。関係者も「現段階で復帰は未定」としている。

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2009年7月10日のニュース