“文化系スポ魂女子高生”にブレーク寸前女優

[ 2009年6月8日 06:00 ]

元気いっぱいの習字を披露する朝倉あき

 今年最もブレークする10代女優の1人としてエンタメ系情報誌などが注目している朝倉あき(17)が初めて主演に抜てきされた。来年1月スタートのドラマ「とめはねっ! 鈴里高校書道部」(NHK総合、木曜後8・00)で、柔道日本一に輝きながら「書の甲子園」を目指す女子高生を演じる。「来年は書道ブームを巻き起こしたい!」と大張り切りだ。

 朝倉は都内の高校に通う3年生。デビューのきっかけは、これまでに沢口靖子(43)、長澤まさみ(22)らを輩出した「東宝シンデレラ」オーディション。06年の第6回大会で入賞は逃したものの、将来性を買われて芸能界入りした。
 プロ野球にたとえると“育成選手”。昨年はテレビ朝日「パズル」など4本の連続ドラマにレギュラー出演し、地道に演技を磨いてきた。母親思いの少女を演じた銀幕デビュー作「歓喜の歌」では、限られたシーンの中で存在感を発揮。流行情報誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)の09年2月号で、今後の大物女優候補として取り上げられた。
 「とめはねっ!」のプロデューサーの1人は「今どき珍しいほどの素直な前向きさと芯の強さを持ち合わせている女優。企画段階から何の迷いもなかった」と満を持しての起用となった。
 原作は競艇漫画の金字塔「モンキーターン」などで知られる河合克敏氏(45)の同名漫画。高校柔道界のホープとして期待される女子高生、望月結希(朝倉)がひょんなことから書道と出合い、個性あふれる書道部員たちと「書の甲子園」を目指す“文化系スポ魂ドラマ”だ。
 9日から始まる撮影に向けて、朝倉は今年3月から書道と柔道の稽古を開始。初体験となる柔道は受け身などゼロからのスタートだったが、撮影で要求される制服を着た状態での一本背負いもクリアし「二の腕などの筋肉痛はつらいですが、型が決まった時は最高に気持ちいい」とニッコリ。初の主演にも自然体で「書道に興味を持って、書道部に入りたいと思ってくれたらうれしい」と話している。共演は池松壮亮(18)、高橋英樹(65)ら。

 ◆朝倉 あき(あさくら・あき)1991年(平3)9月23日、神奈川県生まれの17歳。07年、ドラマ「わたしが子どもだったころ~斉藤由貴編~」(NHK―BSハイビジョン)でデビュー。今秋には映画「携帯彼氏」(監督船曳真珠)が公開される。趣味は読書で年間100冊以上読破。身長1メートル65。血液型B。

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2009年6月8日のニュース