3000万円 吉本子会社が所得隠しか

[ 2009年5月27日 22:59 ]

 吉本興業(大阪市)は27日、子会社でタレント本出版などを手掛ける「吉本音楽出版」(東京)が東京国税局の税務調査を受け、2008年3月期までの7年間で約3000万円の所得隠しなどを指摘される見通しだと発表した。

 追徴税額は、重加算税や過少申告加算税など計約2000万円。「更正通知書を受領後、対応を決めたい」としている。
 吉本興業や関係者によると、吉本音楽出版は02~03年、取引先を通じて吉本興業元会長(76)のファミリー企業に支払った金を経費として計上したが、東京国税局はこれらの支出の一部に対価性がないと判断。損金算入できない交際費に当たると認定したもようだ。
 これとは別に、吉本興業も大阪国税局の税務調査で経理ミスなど申告漏れを指摘されており、近く追徴課税される見通しという。
 07年、所属タレントの中田カウスが暴力団と交際しているとの週刊誌報道で一連の不正経理問題が表面化。吉本興業は不正支出を一部認める調査結果を公表していた。

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2009年5月27日のニュース