三木たかし氏追悼番組　ＴＢＳで13日緊急放送

三木たかしさん自宅マンション全景

　作曲家の三木たかし（みき・たかし、本名・渡辺匡＝わたなべ・ただし）さんが下咽頭（いんとう）がんのため６４歳で死去してから一夜明けた１２日、ＴＢＳは緊張追悼番組の放送を決めた。１３日夜の「追悼・三木たかしさん」（午後７・５５～８・５４）で盟友の作詞家、荒木とよひさ氏（６５）らが出演。ＮＨＫも特集を組む。また、２０日の葬儀に友人代表でタレントの萩本欽一（６８）が参列する。

　多くのヒット曲を残しただけでなく、日本テレビ「スター誕生！」の審査員やＴＢＳ「日本レコード大賞」の審査委員長も務めた三木さん。その功績と人柄をしのび、緊急追悼特番が組まれた。
　ＴＢＳは１３日、ゴールデンタイムの「水曜ノンフィクション関口宏モトをたどれば」（午後７・５５～８・５４）を休止して編成。同局によると、追悼特番を組んだのは昨年１２月６日に他界し、国民栄誉賞を受賞した作曲家の遠藤実さん（享年７６）以来（放送は１２月１０日）となる。
　ゲストには、故テレサ・テンさん（享年４２）の「つぐない」「時の流れに身をまかせ」などでコンビを組んだ荒木氏をはじめ、作曲家仲間の平尾昌晃氏（７１）、三木さん作の「思秋期」を歌った岩崎宏美（５０）がスタジオに生出演。妹で歌手の黛ジュン（６０）については中継での出演を交渉中。
　全編で、石川さゆり（５１）の「津軽海峡・冬景色」、わらべの「めだかの兄妹」などの映像を流し「視聴者の皆さんに懐かしんでもらえれば」と番組担当者。司会を徳光和夫アナウンサー（６８）とＴＢＳの木村郁美アナ（３６）が務める。
　また、ＮＨＫが６月１６日に「歌謡コンサート」（火曜後８・００）で特集「三木たかしの世界」を組む。三木さんが闘病中に書き上げた「凍て鶴」を歌う五木ひろし（６１）をはじめ、石川、坂本冬美（４２）らゆかりの歌手が出演する。
　また、１９、２０日に東京・芝公園の増上寺で営まれる通夜、葬儀は、三木さんに作曲家の道を勧めた作曲家の船村徹氏（７６）が葬儀委員長を務め、友人代表で荒木氏と「スター誕生！」で共演した萩本が参列。音楽一筋に生き、情に厚かった故人をしのび、弔辞を読むことになりそうだ。