桑田“ひとり紅白”昭和の夜61曲

[ 2008年12月3日 06:00 ]

 サザンオールスターズの桑田佳祐(52)が、恒例となったエイズ撲滅キャンペーン「Act Against AIDS(AAA)」公演を2日夜、神奈川・パシフィコ横浜で行った。テーマは、NHK「紅白歌合戦」の再現。桑田1人で森進一、和田アキ子らのヒット曲をはじめ昭和のヒット歌謡曲をカバー。豪華衣装も披露し、国民的番組をユニークに表現した。

 会場のボルテージは「渚のシンドバッド」「勝手にしやがれ」と続きピークに達した。サザンのデビュー曲「勝手にシンドバッド」(78年発売)の曲名の由来になった2曲。桑田は「勝手に…」で、ファンと一緒に「あぁ~あ」と両手を上げて揺らしお祭り騒ぎだ。
 公演名は「昭和83年度!ひとり紅白歌合戦」。自身はサザンで79、82、83年の計3回出場。以降、四半世紀も出場していないが、見事に1人で紅白を再現してみせた。「もしかしたら私だけが楽しんでる?心配なんです」と不安そうな表情も見せたが、観客は終始総立ちで盛り上がった。
 計53組のアーティストを演じ、昭和の名曲を中心にジャンルを問わずにカバー。披露した曲は1949年から04年のものまで幅広かった。AAA公演は自身の音楽的ルーツを紹介する場ともなっており、幼少期に影響を受けた古き良き時代をファンとともに再認識する目的だ。
 紅白恒例の演出も随所に披露した。「魅せられて」では高さ7メートルまでせり上がり、純白ドレスのすそが約10メートル広がった。桑田は紅白の名司会者だったNHKの故宮田輝(てる)アナウンサーならぬ「宮田出留(でる)」に扮して開会宣言。お笑いコンビ「爆笑問題」が審査員として映像でコメントを寄せるなど、徹底的にパロディー化。大トリは「和田アキ男」に扮して歌い上げ、3時間15分全61曲にわたるステージを締めくくった。
 サザンの活動は8月で休止期間に入った。この日は約3カ月ぶりの公の場となったが「来年もいろいろ考えています。また、よろしくね。いい年迎えてくれ。よいお年を~」とあいさつ。来年のソロ活動も、この日のステージ並みに派手な活動となりそうだ。

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2008年12月3日のニュース