沢口靖子 田村正和と共演で初の悪女役

[ 2008年11月28日 06:00 ]

 田村正和(65)と沢口靖子(43)の共演で松本清張生誕100周年記念ドラマが制作される。テレビ朝日で今冬放送の「疑惑」。沢口は前科4犯の上、保険金目当てで夫を殺した疑いをかけられる白川球磨子(くまこ)役。マスコミから「鬼くま」と呼ばれる希代の悪女だ。

 清純派のイメージが残り、「科捜研の女」(テレ朝)など捜査する側を演じることが多い沢口にとって84年のデビュー以来初の悪役となる。弁護士の佐原卓吉(田村)に殴りかかるシーンもあるなど、体当たりで新境地に挑んでいる。
 ドラマでは、佐原が世論を敵に回しながら、き然として球磨子の弁護を務める姿が描かれる。
 原作が1982年に映画化された際には弁護士を女性にアレンジ。桃井かおり(57)が球磨子、岩下志麻(67)が弁護士を演じた。92年にはフジテレビがいしだあゆみ(60)、石橋凌(52)のコンビでドラマ化した。
 沢口はイメージ一新の役どころに「攻撃的で暴力的で挑戦的で…なじむのに時間がかかりました」と苦笑し、田村も「かなりタチの悪い女でしたね。エキセントリックで、ちょっと手が付けられない。ただ、この女の無実を証明しようというやりがいは感じました」と説明。
 田村の清張作品出演は84年のドラマ「地の骨」(フジテレビ)以来。役作りについて「事件ものと言えば古畑任三郎をやったけど、あれは我流だからやりやすかった。こちらは弁護士でちゃんとセリフを話さなければならなくて苦労した」と振り返った。

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2008年11月28日のニュース