「地下室マンション」テレ朝に賠償命令

[ 2008年11月28日 22:47 ]

 横浜市の丘陵部に建設した「地下室マンション」について「盛り土に地滑りの危険性がある」などと報道され損害を受けたとして、荒川建設工業(東京)がテレビ朝日に2000万円の賠償を求めた訴訟の判決で、横浜地裁は28日、テレビ朝日に330万円の支払いを命じた。

 判決理由で原敏雄裁判長は報道について「盛り土が崩壊する危険性を認める証拠はない。音響やナレーターの声によって原告の主張が不合理だという印象を視聴者に与え、信用を低下させた」とした。
 地下室マンションは傾斜地に建設され、実際には9階建てだが、地上3階、地下6階の構造で、地上1階部分に玄関がある。
 判決によると、テレビ朝日は2003年から04年にかけ計6回、マンションについて「危険な盛り土によって(建築基準法の)高さ制限を免れた」などと報道した。
 テレビ朝日広報部は「判決内容を詳細に検討し、対応を決めたい」としている。

続きを表示

2008年11月28日のニュース