水野雄仁氏が明かす「やまびこ打線」誕生秘話…国士舘大レスリング部の先生が「ウエートやっても…」

[ 2024年1月6日 21:03 ]

池田高校を全国制覇に導いた蔦監督
Photo By スポニチ

 巨人の水野雄仁編成副本部長兼スカウト部長(58)が、槙原寛己氏(60)のYouTube「ミスターパーフェクト槙原」に出演。池田高校の伝説「やまびこ打線」の誕生秘話を明かした。

 すべては蔦監督の「新しモノ好き」が発端だった。

 温暖な徳島でも山あいの池田は冬場は雪が積もる。練習ができなかったので、国士舘大レスリング部出身の野球部長が「ウエートやらせていいですか?」と聞くと、蔦監督が興味を持った。

 1980年代初め。プロ野球にも筋トレの概念がなかった時代、池田高は冬場にウエートでガンガン鍛え上げた。

 水野氏は「みんな体出来ちゃってホームラン打つようになった。そしたら蔦監督が喜んじゃって1年中やれって。今思うと最先端のことをやっていた」と明かした。

 もう一つ、徳島で創業した大塚製薬がスポーツドリンク「ポカリスエット」を開発。徳島の高校を営業に訪れた。

 練習中に水を飲むなと言われた時代。蔦監督の「体にええんか?」の一言で水野氏が2年生の5月から練習中にポカリスエットが飲めるようになった。

 ウエートをガンガンやりこんで、水分補給しながら練習した池田高ナインは、強打の「やまびこ打線」で圧倒し、1982年夏の甲子園で初優勝する。

 水野氏は「甲子園で“池田は水飲んでる”って(他校から)話題になった」と笑った。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年1月6日のニュース