元太成高野球部監督・山岡成光さんが「高田ボーイズ」結成 たくさんの教え子の協力に感謝

[ 2024年1月6日 16:31 ]

ボーイズリーグの「高田ボーイズ」を立ち上げた山岡成光会長
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 大阪・太成高(現太成学院大高)や正強高(現奈良大付高)で野球部監督を務めた山岡成光さん(70)が、奈良県大和高田市に少年野球の「高田ボーイズ」を立ち上げ、今春からの公式戦出場を目指している。チームの会長を務める山岡さんは「野球のおかげでここまで来させてもらった。野球界に恩返しをしたい。1人でも多く高校野球に携わってくれたらうれしい」と意欲を語った。

 山岡会長は現役時代に捕手で、奈良・田原本農高(現磯城野高)、大商大出身。正強高(96年に奈良大付高へ校名変更)監督時代には、のちに大学、社会人を経てプロ入りする八馬幹典(99年横浜ドラフト8位)、歌藤達夫(03年オリックス自由獲得枠)らを育てている。

 新チームを立ち上げるきっかけは、2年前にさかのぼる。22年夏の甲子園大会に出場した明秀学園日立高(茨城)の金沢成奉監督は太成高時代の教え子。山岡会長は、金沢監督の活躍を目の当たりにしたことで「もう一度、自分で選手を育てたいという希望が湧いた」と振り返る。

 時期を同じくして、奈良大付高の教員時代に指導した乾博彰さんから「新しい野球チームをつくりたい」と相談された。昨年春にはボーイズリーグへ加盟申請を行い、面接などを経て新チーム結成の承認を得た。乾さんは高田ボーイズの監督として指揮を執る予定だ。12月からは選手募集のため体験会を実施。「何もないところからつくるのは大変」と苦笑いする山岡会長だが、少しずつ新チーム結成へ前進。教え子の大商大・富山陽一監督からは野球道具の提供を受けるなど、野球指導者としての縁が導いた様々な協力に感謝している。

 昨年12月17日には太成高時代の教え子ら約20人が集まって激励会を開催。金沢監督、富山監督、元近鉄で今季から台湾プロ野球・楽天モンキーズの1軍監督に昇格する古久保健二氏も駆けつけた。

 「こんなにたくさんの教え子を持って幸せだなと思います。常に言ってきたことだが、野球で勝つのは一瞬。人生で勝つ人間を育てたい」

 老いてますます盛んな山岡会長の挑戦は始まったばかりだ。

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