吉田正尚にトレードの可能性浮上 過去には新庄剛志が1年、青木宣親も2年で移籍

[ 2024年1月6日 11:30 ]

レッドソックスの吉田正尚
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が5日(日本時間6日)、レッドソックス吉田正尚(30)のトレードの可能性について報じた。

 1年目から打率・289、15本塁打、72打点の好成績で、2年目はさらに成績を伸ばすと期待されているだけに、当初の反応としては驚きではあるが、メジャーらしいことだといえる。

 ちなみに日本人野手では新庄剛志が01年の1年目、メッツで打率・268、10本塁打、56打点と活躍した後、通算102勝左腕ショーン・エステスとの交換でジャイアンツに移籍し、02年に日本人初のワールドシリーズ出場を果たした。

 青木宣親もブルワーズで12年と13年の2年間、打率・287、出塁率・355、18本塁打、50盗塁と好成績を残した後、今も現役を続ける左腕ウィル・スミスとの交換でロイヤルズに移籍、14年は核弾頭としてチームをワールドシリーズに牽引した。

 チーム事情は1年で大きく変わるし、レッドソックスについては編成本部長が交代したということが大きい。外野は現時点でタイラー・オニール、吉田、ジャレン・デュラン、ロブ・レフスナイダーに加え、若手でセダン・ラファエラ、ウィルヤー・アブレーユと頭数が足りている。

 外野で足りないのはパワーヒッターで、ゆえにFA市場でテオスカー・ヘルナンデス(31)を狙っていると言われている。昨季マリナーズでは26本塁打、21年ブルージェイズでは32本塁打の成績を残した。

 さらにこのオフのレッドソックスの最大の補強ポイントは先発投手で、今永昇太(30)の獲得競争でも最終選考に残っていると言われているが、同時にFAになるまで先が長い若手先発投手をトレード市場で狙っている。

 新庄を取ったジャイアンツ、青木を取ったロイヤルズのように、優勝を狙うチームが吉田の勝負強い打撃を買い、良い若手投手と交換してくれるかもしれない。もっとも新庄、青木の時と違うのは、吉田の契約はまだ4年総額7200万ドルも残っており、24年の年俸は1860万ドルと高額であること。

 トレードの可能性を報じた「ジ・アスレチック」の記事では、クリス・セールの時のように、お金もつけてトレードの可能性もあると示唆している。

 レッドソックスのクレイグ・ブレスロー新編成本部長はセールをトレードして、二塁に若手有望株のボーン・グリッソムを獲得した。新たな方向性を示し、チームを作り直していく。キャンプまで50日を切ったが、レッドソックスの外野陣については確実に何らかの動きはありそうだ。(奥田 秀樹通信員)

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