西武・呉念庭の退団発表 母国台湾でのプレー希望「いつかは台湾でやりたいと思っていた」

[ 2023年12月1日 15:15 ]

涙を流しながら会見する呉念庭
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 西武の呉念庭(ウーネンティン)内野手(30)が退団することが1日、決まった。母国・台湾でのプレーを目指し、自ら契約解除を申し入れて球団が了承。同日、発表された保留者名簿から外れた。

 埼玉・所沢市内の球団事務所で会見すると、涙を流しながら「私ごとですが、今季で退団することになりました。本当に8年間お世話になりました。今後は台湾に戻って野球を続ける予定なので、引き続き応援してくれるとうれしいです」と目をぬぐった。

 台湾・台北市出身で高校から共生(岡山)に野球留学し、第一工大を経て15年ドラフト7位で西武入団。8年間在籍した西武での思い出がこみ上げた。

 「たくさんのファンの方に応援されて愛されて、納得した数字は残せなかったけど、本当にファンの声援があったからこそ8年間やってこられた。監督をはじめ球団本部、そして球団スタッフ、裏方さんも本当にみんな優しく接してくれて、離れるのが本当に寂しい」。一番覚えているのは6年目の21年3月31日の日本ハム戦で放ったプロ初本塁打で「あの年は本当に自分にとっては人生のターニングポイント。そのホームランによって日本でのプレーを続けることができた」と回想。21年はキャリアハイの130試合に出場し10本塁打もマークした。

 3月のWBCは台湾代表として出場し、母国への思いが強まり「いつかは台湾でやりたいと思っていて、今年のタイミングに至りました」と西武のユニホームを脱ぐ決断をした。

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