これがGドラ5の本領 又木が「零封締め」で日本生命11大会連続初戦突破「三振を多く取れた」

[ 2023年11月9日 06:00 ]

第48回社会人野球日本選手権第1日   日本生命7ー2昭和ビクトリーズ ( 2023年11月8日    京セラD )

<伯和ビクトリーズ・日本生命>8回途中から登板した日本生命・又木は勝利し、応援団にあいさつする(左は山田) (撮影・奥 調) 
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 開幕日の1回戦第3試合に登場した出場39度目の日本生命は伯和ビクトリーズを7―2で破り、出場11大会連続で初戦突破を果たした。

 巨人からドラフト5位指名された日本生命・又木鉄平の直球がうなった。7―2の8回1死一塁で登場。打者6人から3三振を奪って1回2/3を1安打無失点に抑え、「直球が走っていたので三振を多く取れた」と自慢の速球にうなずいた。

 先発、救援ともに経験豊富な最速149キロ左腕で、今大会は抑えの役割を担う。「メリハリをつけるタイプだけど、救援なら最初からガッと入っていける」。21球のうち変化球は7球のみ。ドラフト後初の公式戦は、自己紹介とばかりに最速148キロを計測した直球を中心に押し続けた。

 又木をエースとは言い切れないほどに名門の投手層は厚い。2大大会初先発の山本隆広は7回1/3を2失点で力投した。「最高の舞台で結果を残せたことは自信になりました」。関大3年秋の近大戦ではリーグ史上2人目の完全試合を達成したこともある26歳の好右腕だ。7月の都市大会後に先発に固定され、梶田茂生監督から「又木としのぎを削りながら、山本が柱になってきた」と認められた。

 又木が「山本さんは勉強になる先輩です」と信頼を寄せれば、山本も「予選も2人で投げてきた。自分がダメでも又木がいる」と呼応した。左右2本柱が15年以来の頂点へ好発進した。
 (河合 洋介)

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