阪神・岡田監督 劇的な逆転日本一王手に「1年間の集大成。みんなで点が取れたんで良かったですね」

[ 2023年11月2日 21:39 ]

SMBC日本シリーズ2023第5戦   阪神6―2オリックス ( 2023年11月2日    甲子園 )

<神・オ>インタビューを終えて笑顔の岡田監督(撮影・大森 寛明)
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 2勝2敗で迎えた第5戦は、阪神が0ー2の8回に6点を奪い逆転勝利。38年ぶり2度目となる日本一に王手をかけた。決戦の舞台は3日の移動日を挟み再び京セラドームに移る。試合は午後6時30分開始。

 劇的なゲームとなった甲子園での3戦目。岡田彰布監督(65)は、勝利監督インタビューで「ありがとうございました。これで(今季)最後の甲子園のゲーム。最後の最後にね…1年間の集大成。みんなで点が取れたんでね、最後本当に良かったですね」と笑顔で語った。

 爆音のような岡田コールが巻き起こる中、打線について「7回までふがいなかった」と苦笑い。続けて8回のビッグイニングについて「森下は今日は全然駄目だったんですけど、最後の最後にね、みんなからセンターに打てと言われて最後の打席でね、やっとこうね、3番らしいね、働きしましたね」と23歳のヒーローを称えた。

 「今日、甲子園最後なんでね、皆さんに素晴らしい打撃を見せられたのはね、本当に良かったです」「みんなが最後まで諦めないでやった結果が昨日、今日とね、一番いい形で終われたんでね、本当に良かったと思いますね」と甲子園を見渡した指揮官は、日本一へ向けて「明日(移動日)はゆっくり休みたいですね」とニッコリ。スタンドが大爆笑に包まれる中、「新たな気持ちでね、あさって京セラドームで今シーズンの集大成をゲームにぶつけたいと思うんで、またよろしくお願いします」と最後は力強く宣言した。

 大竹と田嶋の投げ合いとなった一戦。序盤からペースを握っていた阪神だったが、ホームが遠い。そして0―0で迎えた4回には、回答を続けていた大竹が、6番・ゴンザレスに先制ソロを被弾した。1―0の7回には守備の乱れから痛い2点目を失った。

 しかし、甲子園を埋め尽くした阪神ファンの大声援の中、8回にビッグイニングが待っていた。田嶋に代わって2番手でマウンドに上がった山崎颯を相手に、先頭の木浪がしぶとく食らいつく二塁内野安打で出塁、悪送球の間に二塁に進む。続く代打・糸原が左前打を放ちチャンスを広げると甲子園のボルテージは最高潮に。無死一、三塁で近本が右前に適時打を放ち1点を返す。中野の犠打で1死二、三塁とすると、3番・森下が左中間を破る逆転の2点適時三塁打。地響きのような大歓声の中、千金打の森下は三塁ベースを何度も叩き気持ちをぶつけた。勢いに乗った阪神打線は、大山が中前適時打、坂本が右越え2点適時打を放ち、この回一挙6得点。最後は岩崎が締め、38年ぶりの日本一へ王手をかけた。

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